笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

暑い、暑すぎる。

f:id:sekimogura:20230814212733j:image

 

 毎年、お盆の時期になると妻と子どもは、妻の実家に帰省する。その間、僕は神戸で一人暮らし。まあ、仕事もあるし、自分ひとりでやりたいこともあるし、ちょうどいい。
 もともと、一人暮らしが長かったので、生活のことで困ることはない。洗濯も料理もする。冷蔵庫に残っている食材に少しずつ継ぎ足しながら、家族が帰ってくるまでの一週間程度をやり過ごすことなんて、どうってことない。むしろ、辛口のカレーだとか、豚キムチだとか、子どもがいると食卓に並べられない好物を好きなだけ食べられるのが、嬉しいくらいだ。
 家族がいない間は、完全に僕個人の生活習慣で家を運用する。食事のこともそうだし、風呂や洗濯のタイミングなんかも、完全に僕の自由。
 僕一人の時にしかできないことに、「夜は冷房を切ってやすむ」というのがある。普段、子どもがいると、寝室の冷房を切ると暑すぎて、子どもが夜中に起きてしまうので、暑い間は冷房を朝までかけるのが我が家の習慣だ。しかし、僕は本当は冷房があまり好きではない。クソ暑い日中は、生命維持のために使うけど、気温の下がる夜は使わないのが、本来の僕の流儀である。

 けどね・・・今年は、暑すぎる。窓際に置いている時計に付属の温度計が、夜になっても30℃を下回らない。どういうこと? 家族が帰省した初日は冷房を切ってやすんだが、さすがにこれは無理だと考え直し、今年は冷房を使うことにした。せっかく一人の夜なのに、冷房を使うのは悔しいが、仕方がない。冷房を使わないと、寝苦しくてたまらない。
 いくら何でも暑すぎやしませんか、日本?
 例年、最も残暑厳しい頃でも、大阪よりはいくらか最高気温の低い神戸。MAXで35℃を記録する日が、年に何回か、というのが普段なのだけど、今年はついに37℃の予報を目にした。恐ろしい。平熱が35℃の僕にとっては、最近は例年でさえ死亡フラグなのに、37℃って、そりゃもう、生きてられない。
 とにかく、冷房を効かせてやり過ごすしかない。ベランダの朝顔には申し訳ないが、冷やした部屋で、気温が下がる夕方を待った。

 この酷暑が、異常気象なのか、それとも地球にとっては微熱程度のもので、当たり前に定期的に起こる現象なのか、僕には分からない。しかしこの暑さが、人間にとって生死にかかわる災害級の事態だってことには変わりない。
 そういう暑さだから、当然、僕の日中の行動は制限をうける。本当は、ちょっと山に散歩に出かけたかったり、海を見に行ったりしたかったのだけど、できない、できない、無理だってば。だって、災害級だもの。災害の時に、散歩しないでしょ? 
 あー、つまんねえ夏だ。この暑さ、来年からも続くのかなあ? だとしたら、困る。僕が「困る」と言ったところで何が変わるわけでもないだろうけど、困る。心底、困る。だって、何もできないんだもん。あー、つまんねえ。
 困る困ると言っていても何も解決しないので、何か対策をとろうかな? 現場作業員がよく使っている、ファン付きのベストでも着てみようか。近頃は、ペルチェ素子を使って冷却水を循環させるタイプのものもあるらしい。もうそれって、水冷エンジンとほぼ変わんねえじゃん。でも、涼しいんだろうなあ。あれ、街中で着てる人見ないけど、試してみたい気持ちはある。一般向けのオシャレなタイプとか、ワークマンさんあたり売り出したりしないんだろうか。
 あとは、ハンディファンとか、日傘とか、そういうのが一般的だろうか。そういうの、あんまり好きじゃなかったんだけど、こう暑いと、四の五の言ってられないね。何か対策をとらなきゃ。蒸しもぐらになる前に、考えようっと。