笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

galaxのクリーニングペーパー

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 galaxのクリーニングペーパーを愛用している。
 確か、大学生の時に、クラリネットの後輩が使っているのを見て、「ちょうどいいサイズじゃん」と思って使い始めたはず。それまでは、ヤマハの千切るタイプのクリペを使っていた。galaxに乗り換えるまでは、ヤマハを何の疑問もなくずっと使っていたが、換えてみたら、もう戻れなくなった。大きさが本当に、ちょうどいい。


 galaxのクリペの、クリーニングペーパーとしての性能は、普通。
 うん、特筆すべきことは何もないね。テナーサックスの片付けをするときに、もうちょっと面積がほしいと思うことはあるけれど、どうしても必要なら二枚使えばいいだけのことだし。吸水性に問題はない。厚さ(丈夫さ)もちょうどいい。クリペとしての仕事を、課不足なくこなしてくれる。折り目があるせいで、大きなキィに使う時にはちょっと不便かなと思うことはあるけど、丁寧に伸ばせば、ちゃんと隙間に入ってくれる。
 普通って、素敵だ。

 性能とは別に、僕が気に入っているポイントは、やはりそのサイズだろうか。
 国内で流通しているクリーニングペーパーで、おそらくもっともコンパクトなのが、galaxだと思う。二つ折りにしたペーパーをスリムなケースに収納している。広げた状態での面積は、ヤマハより少し小さいだろうか。でもほとんど変わらないんじゃないかな。このコンパクトさのおかげで、フルートのケースカバーのポケットに余裕で収まる。ケースカバーの種類にもよるが、ヤマハのクリペだと厳しい時もあるので、このサイズはありがたい。
 ケースの形状もいい。フタをパカッとあけて、ティッシュペーパーのように取り出すのだけど、このフタがついているっていうのは、僕にとっては有り難い。フルートだと、タンポが毎回濡れるわけではないので、一枚のクリーニングペーパーを数回使うことがあるのだが、このフタがあるお陰で、クリペを伸ばした状態のまま保存することができる。そして、そんな風に仕舞っておいても、使いかけのクリペの端が傷まない。これが、ヤマハのようなノートタイプのクリペだと、千切ったクリペが表紙の厚紙から少しはみ出して、端っこがグズグズになる時があるのだ。そうなると、開きの小さなキィの隙間に挟むことが難しくなってしまうので、とても困る。galaxでは、それがない。素晴らしい。

 あえて欠点を挙げるとすれば、やっぱり折り目かなあ。
 折りたたんで収納されているので、折り目があるのは仕方がないのだけど、この折り目のせいで、キィの隙間にペーパーを挟みにくいことがあるっていうのは事実だろう。これが気に入らないっていう人は、結構多いんじゃないかな。で、そういう人は多分、galaxを選ばないだろう。折り目は、なくていいなら、ないにこしたことはない。しかし、コンパクトさとトレードオフなので、やむなし。

 コンパクトだけど、十分な面積があって、しかも折り目のないクリーニングペーパーがあったら、売れるだろうな。しかも速乾性があって、真冬でもすぐに乾いて、一枚で大型木管楽器のキィを全部、短時間でクリーニングできたら最高だろうな。さらに、掃除しにくいキィの隙間に差し込みやすくするために、曲げた形を30秒くらい記憶しておいてくれて、そのキィの掃除がおわったらまた平らにもどるような機能があったら素敵だな。
 galaxさん、そんなクリペ、作ってみませんか?