笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

ウクライナ

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第九条[戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認]
①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 

「世界憲法集」第二版 高橋和之(編) 岩波文庫 2012

 

 ウクライナがピリついている。やな感じ。大事にならなければいいのだけど。

 

 子どもを公園に連れて行くと、同じように子どもをつれてきている人と話すことがある。パンデミック以降は、見知らぬ人と話す機会が減ってしまって寂しいのだけど、以前は時々、「同じ公園で子どもを遊ばせている」というだけの理由で親同士も立ち話をしたものだ。神戸には外国人の子どもも多く、その国籍は多岐にわたる。中国韓国を筆頭にアジア系は当たり前、それからインドにパキスタン、フランスやドイツといったヨーロッパ系、アフリカ系の人は少ないけどちゃんといるし、少し前までは、ロシアやスラブ系の人もよく見かけた。
 そう、少し前・・・パンデミックの前には、結構ロシア系の人がたくさんきていて、お互い怪しげな英語を操ってコミュニケーションをとったものだった。中でも、僕の娘とほぼ同じ年頃のソフィアちゃんという女の子を連れたお母さんとは結構仲良くなって、お互いカタコトの英語を操って長話をしたものだ。で、彼女のことをてっきりロシア人だとばかり思い込んでいたのだけど、別の場所で知り合った別の人で、そのソフィアちゃんのお母さんのことを知っている人に「ああ、彼女はロシアじゃなくてウクライナの人よ」と教えられ、それ以来何となく、ウクライナという国のことを親しく感じていた。
 ソフィアちゃんの一家は引っ越してしまったようで、今では公園では全然みかけない。見かけなくなってしばらくしてから、umieでソフィアちゃんたちにばったり出会い、その時に引っ越したと聞いたのだ。

 クリミア半島の一件のあった頃にはもう、ソフィアちゃん一家の姿を見ることはなかった。しかし、ニュースでクリミア半島の騒動が話題になる度に、ソフィアちゃんとそのお母さんのことを思い出した。そして今回の、もはや一触即発とも言えそうな緊張の事態。ソフィアちゃん一家、まさか実家に帰ったりしてないだろうな・・・気が気でない。

 お願いだから、ね、仲良くしましょうよ、バイデンさんも、プーチンさんも。直接対決して消耗してる場合じゃないんじゃないの、お互いに? ちょっと深呼吸してさ、冷静になって、ワインでも飲みながらゆっくりと、家族の話でもしてみたら?
 どうか、何事もありませんように。