笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

GRⅢ、入院。


f:id:sekimogura:20211212232946j:image

 

 オミクロン株のコロナウィルスが世間を賑わせている。日本にも入ってきているようだから、また感染者が増えるかも知れない。だいたい四ヶ月周期で感染拡大しているから、日本に次の感染ピークがくるとしたら一月頃だろうか。このピークを押さえ込むことができたら、ひょっとしたらパンデミックも収束に向かうのかも知れないなどと期待している。さて、どうなるだろうか。
 2021年12月初旬、感染の拡大と収束が定期的に入れ替わるものと仮定して、今は収束の底にあたると思われる。人が集まるところに出かけてやるべきことは、今のうちにやっておくのが吉と考えた。なので、カメラ機材のメンテナンスのために大阪に出かけることにした。僕のカメラはほとんどニコン製だが、普段使いに買い足したGRⅢはリコー製なので、天満橋リコーイメージングスクエアにも寄った。
 今年の一月に手に入れたGRⅢ、とてもいい。購入以来、ブログに使う写真のほとんどはGRⅢで撮影している。なぜGRⅢで撮るかと言うと、とにかく携帯性がよく、どこへ出かけるにも簡単に持ち運べるからだ。
 GRⅢは、ほとんどトラブルもなく使えている。しかし数ヶ月に一度くらいのペースで、シャッターを切ると突然シャットダウンするという現象がある。電源を再投入すれば問題なく使えるのであまり気にしていなかったのだけど、大阪に出かける日の数日前に、この現象が再現した。なので、リコーの窓口で相談してみることにした。
 まず心斎橋のニコンに行って、ニコンのカメラとレンズを預け、それから歩いて天満橋に向かった。徒歩で約40分。途中でへばるようならタクシーを拾う覚悟だったが、大阪の街は平たいので、今の僕の体力でも問題なく歩けた。
 リコーイメージングスクエアは初めて訪れたが、ニコンプラザとは随分雰囲気が違う。ニコンはいつも人がたくさんいるのだが、リコーはというと、僕の先にレンズ修理のお客さんがひとりいただけで、その人が帰ると、来客は僕だけになってしまった。まあ、一般向けのショールームみたいなものだから、平日はこんなものなのかもしれない。
 事情を説明して、GRⅢと不具合発生時のデータを受付してくれたスタッフに預けた。するとGRⅢは奧の部屋へ持ち込まれ、待つことしばし。やがてさっきのスタッフがまた姿を現して、「故障が再現しないので、預かり修理させてください」と仰った。
 買ってから一年未満、保証期間内なので無償で修理してくれるという。無償だから気にせず預ければいいのだけど、GRⅢはほとんど毎日使うので、ちょっと迷った。不具合とはいっても、本当にごく稀にしか発生しないから、別にそのまま使ってもいいのだけど・・・。でも、結局預けることにした。GRⅢは頼まれて撮る時にも使うのだが、そういう時の撮影データは飛んで欲しくない。直せるなら、直しておいてもらった方がいいと判断した。
 福井にある修理センターに送って二週間ほど時間がかかる、年内には返送できるだろうということだった。そうですか、ではヨロシクお願いいたします。
 そういう訳で今、僕の手元にはGRⅢがない。GRⅢがある生活に慣れてしまった僕には、なかなか不便だ。子どもがいい顔をしている時、散歩に出て美しい光に出会った時、一枚撮って残しておこうと思っても、撮れない。ストレスがたまる。
 一応、ニコンのA1000というハイズームの小さなコンデジを持っていて、普段はそれを持ち歩くようにしている。悪くないカメラだし、24-840mm相当のズームが使えるので便利なのだけど、ただ一点、GRⅢに及ばないのは速写性だ。一般的なコンデジはどれもそうだが、スイッチを入れてから撮影が可能になるまで2、3秒かかる。GRⅢなら一秒以下。GRⅢのスピードに慣れていると、これが待てない。そしてシャッターチャンスも逃してしまう。ストレスだ。
 なくなって初めてわかる道具の有り難み。GRⅢは大したカメラだと思った。しっかり直って、早く帰ってきてね。


f:id:sekimogura:20211212233101j:image