笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

神戸市立中央図書館


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 資格取得の勉強を再開している。少し前まではまだ体調が十分に戻らず、勉強どころじゃなかったけどやっと、ある程度の時間集中して座れる体力が戻ってきた。仕事にいつ戻れるかは分からないが、資格だけはとっておきたい。
 資格は、通信制の大学でとろうとしている。資格取得に必要な単位をとるために、そのぶんだけの講義を登録し、レポートの課題に添って各自学習を行う。そして学習の成果はレポートにまとめて、ネットで提出する。
 僕は通信制の大学に通うのが初めてだ。若い頃に、普通に大学生だった時はキャンパスに通い、講義室でうけた授業の通りにレポートを出せばよかったが、今の僕の大学はテキストだけが決まっていて授業はないため、基本、自力で資料を探して学習をしなければならない。これが、結構キツい。当然、テキストだけでレポートが書けるわけはなく、少なくとも二三冊、時には十冊以上もテキスト以外の資料を自分で探し出して読み、まとめていく。
 神戸在住の僕が資料探しをする場所は、大倉山の中央図書館だ。
 大都市に比べれば資料の数は少ないが、それでもそれなりの大きさの図書館が市内にあって、自由に資料を探せるのはありがたい。少なくとも、大学で仕事の資格をとるための資料ぐらいは問題なくそろう。
 一般資料は一階の開架に並んでいる。しかし、専門的な資料は3階の窓口で書庫から出してもらうのが決まり。その3階には資料閲覧用のデスクが用意されていて、窓口で依頼すると指定席を用意してくれる。僕は資料を借りて閲覧デスクで開き、ノートやポメラにメモをとり、レポート作成に役立てる。

 体調を崩して資格どころでなかったり、コロナの緊急事態宣言のせいで閲覧席が使用できなかったりしたせいで、中央図書館にはしばらく来ていなかったけど、やっと緊急事態宣言が解除になったので、久しぶりに訪れた。
 緊急事態宣言が解除になったとはいえ、世界的なパンデミックが収束したわけではない、図書館を訪れる人は以前より少ない。午前の早い時間、3階の資料閲覧席には空席が目立つ。しかし正午が近づくにつれて、徐々に埋まり、僕が退席した昼過ぎには空席はわずかだった。
 僕は二時間ちょっと座って、必要な資料を読んだりメモを取ったりした。中央図書館の資料閲覧席は広々としていて使いやすい。集中して作業できた。緊急事態宣言の間はこの席を使うことができなくて、本当に困っていたのだ。資料は借りて帰ることもできるのだが、重たい資料を何冊も持ち歩くのは正直つらい。その場で資料を探して選び、閲覧できるのは本当に有り難い。

 レポートはあと三本残っている。何とか年内に提出したい。それまで、どうか再び緊急事態宣言が発令されませんように。それから、僕の体調が悪化しませんように。お願い、神様仏様、どうかよろしく。