笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

12月になっちゃったよ。

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 歳を取ると一年があっという間に過ぎる、というのは年配の人の口からよく聞かれる言葉だが、僕も歳をとったせいか、一年が巡るサイクルがどんどん加速しているように感じる。もう12月ですか? 早すぎませんか? ひゃー。

 特別にコレといって用事も何もない僕なのだけど、それでも年の瀬が近づくと、なんとなく、慌ただしい感じがする。子どものクリスマスプレゼントやケーキを用意したり、来年の手帳を買ったり、年内に済ませておきたい細々した用事をリストアップしたり。ひとつひとつはたいしたことない用事なのだけど、あれもしたいこれもしたいと欲張ると、結構な数になって、こなしきれなくなる。散髪ぐらいは年内にしておきたいよね。あとは、コーヒーを買ったり、薬をもらいにいったり。このあたりは最低限。楽器の調整は年明けでいいかなあ。サックスとフルートは絶対にリペアに出さなきゃいけないんだけど、うーん、迷うところ。トランペットとトロンボーンの洗浄は、正月に家族が帰省してる時にしようっと。カメラのメンテナンスも、春頃でいいや。

 年末に気が急くのは僕だけじゃないらしくて、三宮界隈にちょっと買い物に出かけたりすると、街を行き交う人たちの歩行速度が20%増しぐらいに感じられる。慢性疲労症候群のせいで、あまりサクサク歩けない僕には、ちょっと怖いくらい。ものすごいスピードで向こうから歩いてくる人がいると、ぶつかるんじゃないかと身構えてしまう。
 以前はきっと、僕もあれくらいの速さで歩いていたんだろう。そう考えるとちょっと可笑しいのだけど、あんなに速く歩かなくたっていいよね。急いで何のいいことがあるんだか、なんて今は思う。でも、何かいいことがあると思って急いでるんだろうな。僕もそうだった。何か特別に急いでやらなきゃいけないことがある訳でもないのに、急いでいた。何でも効率良く、素早く仕上げられないのは悪いことだとさえ思っていた。
 でもその分疲れていた。だから、時々エネルギー切れを起こして、立ち往生した車みたいに立ち止まっていた。ONとOFFは明確だったが、OFFの時は枯れ木のようだった。それを今では、決していいことだとは思わない。あんな生き方では心身にダメージを残さないわけがない。僕は、若かった頃の無理のツケを、今払っているような気がしている。

 なので、あれもこれもやらなきゃと気は急くのだけど、まあいいじゃん、出来ないことはそのうちやることにして、出来ることを順番にこなしていきましょう。