笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

クラリネットの初回点検。

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 トロンボーンでのる本番があるので、クラリネットの練習を中断している。
 何せ、10年以上ぶりにトロンボーンでステージにあがる。できるだけの準備はしたい。楽器をさわれる時間はほとんどトロンボーンに割くことになるので、必然、クラリネットを触る余裕はなくなってしまう。
 8月に手に入れたクラリネット、一ヶ月半ぐらい吹いて、9月の終わり頃から触っていない。そこまで使い込んでもいないけど、眠らせておいても仕方がないので、初回の点検に出すことにした。
 楽器を点検に出すスパンについてのルールは個人差があるだろうが、僕は、新品の楽器は購入後半年以内に一度、リペアマンに預けることにしている。それ以降は、使用頻度に応じて1~2年に一度の定期点検。不具合があればその都度診てもらう。楽器のトラブルには基本、予防的に対応するのが僕の姿勢だ。コンサート当日にトラブルが発生したのではかなわない。

 僕のクラリネットのコンディションは、そう悪くない。キィタッチのばらつきやジョイントのぐらつきなど、操作感から分かる不具合はないし、音程も安定している。左手人差し指で操作するラとソ#のキィの連動部分がちょっとカチャカチャいうのが、ちょっと気にはなるかな。演奏していると、聞こえないけどね。落下などの事故歴はなし。一度、公園で練習中に雨に降られて濡れた。まあ、プラ管なので、ダメージは限りなくゼロ、だと思う。
 中学校に行く予定のない平日の午後に、お店に持っていった。その日はリペアの予約がつまっていて対応できないということだったので、僕のクラリネットは預けることにする。そして、トロンボーンでの本番が終わったら受け取ると約束をした。
 11月の最初の連休が、そのトロンボーンの本番。暑かった! 初夏のような陽気の中で、大汗かきながら本番をこなした。いやあ、でもやっぱりステージに立つのは気持ちがいいね。一緒に演奏した高校生たちも満足した様子だったので、何より。中古で手に入れたYSL-354もよく鳴ってくれた。もっとも、同時に楽器と自分の弱点も見えて、もっと練習しなきゃとか、やっぱりもうちょっとグレードの高いテナーバスが欲しいとか、色々思うことはあったけど、まあいいじゃん、それはまた今度ってことで。YSL-354はお疲れ様でした、また出番がある日までおやすみなさい。
 その本番の日に、点検の終わったクラリネットをお店に引き取りにいった。おかえり、YCL-255。結局、10日くらい預けたのかな? やはり特別に悪い場所はなかったようで、リペアマンさんからのエクスキューズは何もナシ。僕は後に用事がつかえていたので、その場では試奏せずに、帰宅してからチェックした。すると、多分オイルアップしてくれたのだろう、キィの動きがスムーズだ。ラのキィも、調節ネジの遊びが少し狭くしてもらってあって、カチャカチャ音が控えめになっている。
 特にダメージはないと思っていたけど、やはり使えば使った分だけコンディションは動くんだね。点検、大事。リペアマンさん、ありがとう。

 いつからあるサービスなのか知らないが、ヤマハの楽器は新品で購入すると、初回点検時にキャッシュバック的なサービスがある。メーカー保証で無償の点検をうけられて、その上キャッシュバックまであるとは、そりゃあサービスしすぎじゃないですか、ヤマハさん? でも、もらえるもんはもらっておこう。さっそく申請しました。
 3000円分もらえるそうだ。さて、何に使おう? うーん、そうだな、ちょっと足が出るが、クラリネット用のレジェールを買おうかな。現状、ヤマハ製シンセティックリードと値上がり前に買った青箱で練習しているけど、運用コストを考えるとやはり、ツカエル樹脂リードが一枚欲しい。ヤマハのシンセティックリードがね・・・クラリネット用は高音域のピッチのぶら下がりがひどくて、いくら練習用とは言ってもこれではさすがに使えないのだ。で、買い換えたい。VENNも気になるが、最初の一枚は実績のあるレジェールの方が安心かな。ま、実際にバックが行われるまでの期間に考えておこう。

 楽器はこれで問題なし。問題なのは、自分の腕前の方だ。もちろん、まだ腕前だなんて言えるほどの技術もないので、とにかくトレーニングの時間をかせぐことが第一。今までトロンボーンに割り当てていた時間を、クラリネットとトランペットに振り分けて使うことになるだろう。頑張りまーす。