笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

気候の変化が、急すぎる。

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 11月の最初の連休は、屋外のステージでトロンボーンを吹いた。
 晴天に恵まれたのはラッキーだったが、とにかく暑かった。東京は十数年ぶりの11月の夏日だったらしい。神戸が夏日だったかどうかは知らないが、ジャケットまで汗が染み抜けるほどの暑さだった。そして、その異常な暑さは数日で去り、今度は一転、朝夕は冬の気配を感じる肌寒さ。しかも、この記事を書いているのが11月の第二週の中頃なのだけど、来週にはさらに気温が下がって、最低気温は一桁になるようだ。

 気候の変化が、極端すぎるんじゃ、まったく。
 記録的な猛暑だった今年の夏。9月いっぱい酷暑が続いたかと思ったら、10月はスッと気温が下がって驚いた。そして11月に入った途端、ゲリラ的な暑さが襲ってきて、中旬には冬の寒さがやってくるだなんて、どうかしてるぜ、2023年の日本。
 気温だけじゃない。雨が降るといったら、川があふれるほど降るし、晴れるといったら、肌が焦げそうなほど照る。今年の気象は、とにかく極端だ。
 そういう天候なので、家系的に気象病の傾向がある僕は、まいってしまう。10月はとにかく辛くて、体が芯に向かってしぼんでいくような疲労感がずっと続いていた。そういう、疲労感や倦怠感が続く時期というのが、慢性疲労症候群を患うようになってから、時々はあるのだけど、一ヶ月以上継続して非常にしんどい状態が続くっていうのは、今の漢方薬の処方で対応し始めてからはなかったように思う。トロンボーンの本番があった後には、ひどい頭痛もきた。とても、しんどかった。
 ブレインフォグの症状も出ている。半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)を飲むようになってから、ほとんどブレインフォグは感じていなかったのに、10月の終わり頃には思考力の減退や意欲の低下をはっきり感じた。
 倒れこそしなかったものの、頭痛のあった日から三日ほど、仕事をする時間以外は寝て過ごした。ほぼ欠かさず続けていたトランペットの練習も、この期間は休んだ。息を吸う気にすらなられないしんどさだった。
 効果を発揮する漢方薬の処方が決まってから、こんなにしんどかったのは初めてだと思う。

 ひどく暑いとか、ひどく寒いっていうのも、もちろん体にダメージがたまるのだけど、僕の場合、気候の変化が一番ダメージをくらうらしい。元気だった時も、季節の変わり目は体が怠く、疲れが重なると頭痛がくる日があった。そんな僕だから、慢性疲労症候群もあり、そしてこのジェットコースターのような気温の乱高下もあり、という今年の秋には、大ダメージをくらってしまったわけだ。

 今度の冬が、どんな冬になるのかまだ分からないが、余裕をもって乗り切っていくように心がけないと、エラい目にあいそうな気がして怖い。どうか、まっとうに、ゆーっくりと冬がやってきますように。
 まずは、一週間以内にやってくる気温の低下を、なんとかやり過ごさないと。どうやったら、軟着地できるかな。なんか、上等の美味い酒でも久しぶりに飲むとか? いやいや、冗談言ってる場合じゃないんだって、まーじで。