笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

フルーツ・フラワーパークって、道の駅なの?

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 道の駅というものが、ブームになって世間を賑わしたのは、一体何年前だろうか。コロナの前だったのは間違いないように思う。テレビをつけるとどこの局でも、どこどこの道の駅にはどんな施設があるとか、どんなグルメがあるとか、何がバエるとか、そんなことをわいわいと騒いでいた頃があった。
 その道の駅、バイクに乗っていた頃は時々利用した。手軽に食事が摂れて、ほっと一息つけるスポットだったので重宝した。僕の中では何となく、自動車などの移動中に休憩する場所というイメージだった。だから、テレビなどが観光名所的な扱いをしていたのは驚いたのを覚えている。

 ブームだった頃からずいぶん時間がたったし、僕もバイクを降りて久しい。しかし、僕には家族と時々出かける道の駅がある。それが、道の駅・神戸フルーツ・フラワーパーク・大沢だ。
 神戸のはずれもはずれ、北区の中でも一番北のエリアにあるフルーツ・フラワーパーク。僕の家族がそこへ立ち寄る目的は、果物の収穫体験のためである。僕自身はほぼフルーツを食べないのだけど、僕の子どもたちは果物が大好きだ。フルーツ・フラワーパークには、リンゴやブドウの畑があって、季節の果物を自分で摘み取ることができる。
 秋の、何も予定のない休日、久しぶりに家族ででかけるのに、そのフルーツ・フラワーパークへ行くことにした。確か前回はコロナの前で、ナシを摘みに行ったっけ? 数年前のことなので記憶が曖昧だ。ミカン狩りをしたのは、淡路島の農園だったかなあ? うろ覚え・・・すみません。それはともかく、今回はリンゴ狩り。

 僕がバイクに乗っていた頃の道の駅のイメージからはほど遠い、広大な敷地と、観光地じみた施設。地域の特産物を扱う小綺麗な売店、遊園地、バーベキュー、そして収穫体験のできる農園。宿泊も可能らしい。ちょっとしたリゾートだな、こりゃ。
 農園は敷地の端の方。駐車場から歩いて、20分くらいかかるだろうか。道は舗装されていてきれい。以前来た時は、末っ子がまだベビーカーを必要とする歳だったので、舗装された道が有り難かったのを覚えている。ただ、坂はちょいときついかな。ベビーカーの方は、気をつけてほしい。
 道の果てまで歩いて行くと、農園に到着。入り口にテントがはられていて、そこで受付をする。料金を支払うと、かごと袋、そして果実の皮を剥くための樹脂製ナイフを渡され、あとは木から気に入ったリンゴをもぎ取って、食べるだけ。重量に応じた追加料金を払うと持ち帰ることもできる。
 料金のことを言えば、スーパーでリンゴを買うのと金額的にはあまり変わらないが(むしろ高いか?)、楽しく食べられるので、これはこれでOK。一般農園と違って、お客さんに直接はいってもらうために、虫を駆除したり清掃したりする手間がかかっているだろうから、そんなもんだろう、という値段。いやむしろ、どうしてこんなに虫がいない? 何したらこんな環境になるんだ? ひゃー。
 それはともかく、腹一杯リンゴを食べ、お土産の分も収穫し、子どもたちは大満足。ありがとう、フルーツ・フラワーパーク。楽しませてもらいました。
 子どもたちはリンゴの後に、ゴーカートに乗ったり、遊園地の遊具を楽しんだりした。USJだとかTDLのようなメガ・パークも悪くないが、このくらいのサイズのパークは手頃・手軽でいい。僕の小学生の子どもたちには、ジャストサイズだ。
 で、十分に満喫した僕たちは、今度はブドウ狩りがしたいね、などと話ながら帰宅した。
 しかしなあ、これが道の駅か。道の駅と名乗るための基準が何なのか、僕は詳しくないけど、僕の思う道の駅のイメージじゃないよな。神戸市内で僕のイメージ通りの道の駅といえば、淡河の道の駅だ。あれがね、僕の思う道の駅なんですよ、サイズ的にも、内容的にも。道の駅・・・幅が広すぎて、よくわからん。
 でもまあ、楽しければ何でもいいや。ブドウ狩りのシーズンは、リンゴの前なので、今度来るのは来年の晩夏だろうか。おいしいブドウを頼みますね、フルーツ・フラワーパークさん。また会う日まで、さようなら。