笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

カップヌードルミュージアム

f:id:sekimogura:20220914175438j:image

 

 夏休みの宿題には、なぜか必ず、絵日記の課題が出る。僕が子どもの頃にも出た。今は、僕の子どもたちが学校で絵日記用の厚紙をもらってくる。これ、本当に困る。これを書くために、夏休みには何か「映える」イベントを用意しなければならない。子どもが「これなら書いて、先生やクラスメイトに見られてもいい」と思えるような。SNSじゃあるまいし、べつに映えなくたっていいじゃん、とは思うのだけど、並みのイベントでは宿題を仕上げられないようだ。やれやれ。

 とは言っても、まだ絵日記の課題が済んでないと親の僕が気づいたのが、夏休みも終わりに近づいた頃。僕には僕の予定があるし、今さら遠出の計画はたてられない。とにかくどこか、そう遠くないところで、子どもが納得して絵日記に書けるところはないかと相談を重ねた挙げ句、大阪にある「カップヌードルミュージアム」に行くことにした。

 子どもというのは、カップ麺が大好きだ。僕も子どもの頃、大好きだったし、僕の子どももみんな、月に一度か二度くらい、カップ麺を食べるのを楽しみにしている。まああまり頻繁に食べると塩分過多になるようなので、ほどほどにさせているけど。でも、うまいよね。なんだろう、ラーメン屋さんで食べるホンモノのラーメンとは別物なのだけど、これはこれでうまいのだ。不思議。
 残念ながら、カップヌードルミュージアムでは、カップヌードルを食べられるわけではない。しかし、そのかわりに、オリジナルのカップヌードルを作ることができる。カップに自分でイラストを描き、そのカップに好きな味のスープの素や具を入れて持ち帰るのだ。これね、なかなかテンション上がる。市販品に入っているのと同じスープと具なのだけど、組み合わせを選ぶことができて、しかも具は、四種類も選択できる。面白い。僕はチリトマトのスープに、謎肉、チーズ、ガーリック、カマボコを入れた。
 その場では食べられないので、持ち帰って後日、家族全員でそれぞれが作ったカップヌードルを昼食に食べた。市販品もおいしいのだけど、自分でカスタマイズしたカップヌードルの味は格別で、きゃっきゃ言いながら頂いた。

 で、ミュージアムの展示を楽しみ、カップヌードルもおいしく頂き、そして宿題も無事出来上がって、めでたしめでたし。子ども達はよほど楽しかったようで、また行きたいと行っている。あまり頻繁に行くと新鮮味がなくなってしまうだろうから、少し間はあけるけど、でも大人の僕もまた行きたいと思っているし、きっとそのうち再訪するだろう。
 次は何味にしようかな? 具は何を選ぼうかな? カップヌードルミュージアムは、お腹も夢も膨らむ素敵なミュージアムである。