笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

防寒具


f:id:sekimogura:20211107225147j:image

 

 今年の秋は、10月の第一週ぐらいまで残暑が厳しかったのに、ある日を境に突然冷え込んだ。本当に、最高気温も最低気温も、一気に5℃ぐらい下がってしまった。それまでは真夏と同じTシャツ一枚で過ごせていて、秋っぽい間物のシャツをお召しのご婦人なんかを見ると「まだ暑いのに、なーにヤセ我慢してんだか」なんて思っていたぐらいだったが、冷え込むともう長袖のシャツなんかでは間に合わずジャケットの登場となり、今年は間物の服を楽しむ機会がまるでなかった。残念。

 冷暖房の苦手な僕にとって、服装選びはとても大切だ。特に暖房が苦手で、寒い季節に暖房のきいた部屋にこもっていると、熱気で頭がぼんやりしてくる。だから、部屋にいても暖房器具を使うのは最小限にして、防寒着を着たりブランケットで体をくるんだりして過ごす。
 真冬の部屋着として愛用しているのは、古くなって外では着るには見苦しくなったノースフェイスのフリースやダウンだ。
 ノースフェイスの服の耐久性ときたら・・・死ぬまで着れるんじゃないか? 本当にそう思ってしまうぐらい、すごい。20年以上前に買ったものが、いまだに服としての機能を失わない。大したものだ。
 真冬の部屋着にしているのは、薄手のダウンジャケット。同じものを二枚持っていて、部屋着にしているのは古い方。背中の生地が、何かにこすれたのか、あるいはバイクのマフラーにでも接触して溶けたのか、ごわごわになっている。さすがにひと目につくところで着るには見苦しいので、古い方は部屋着にして、外で着る分は新調した。20年の間に登山家の好みも変化したのか、新しいのはいくらかスリムなシルエット、古い方はゆったりと着られる。部屋着の方は、もう中の羽毛も減ってきて、かなり頼りない生地になっているけど、屋内で体を温めるには十分だ。
 寝るときには、やはり20年モノのフリースを着る。子どもと一緒に寝るので、気がつくと掛け布団を奪われていることがあり、寝間着といえども防寒は必要である。20年前はちょうど、ユニクロの廉価なフリースが大流行した頃だったのだが、僕はこのノースフェイスのダウンとユニクロのフリースの両方を買った。どちらも同じくらい着たはずなのに、ユニクロのフリースは値段なりの期間使うと、ペラペラになってしまった。しかしノースフェイスの方はというと、冬の間は毎晩着ているのに、まだまだ外で着ても恥ずかしくないくらいちゃんとしている。
 アウターシェルの類いは、ハードに使うのでさすがに20年選手はいない。でも、15年前に北欧旅行をするために買ったジャケットは、一昨年まで着ていた。それだけ着られれば、十分だろう。

 ノースフェイスに限らず、登山系のウェアは好きだ。頑丈で機能的。色々なブランドの登山着を買ったけど、やっぱりノースフェイスが一番頑丈で長持ちのような気がする。ちょっと値段は高めだけど、その分長持ちだから損した気分にはならない。
 実は、一昨年まで着ていたアウターシェルの代わりを、まだ買っていない。摩耶山に上ったり荒天の日の通勤に使ったりするので、一着欲しいと思っているのだけど、去年はコロナのせいであまり出かけなかったので、買わずに過ごしてしまった。
 ちょっと体調もよくないので悩んでいるところだけど、今年は買おうかな。本格的に寒くなるまでにはもう少しかかるだろうから、ゆっくり考えよう。長く着るものだしね。