近頃、街中でチョコザップをみかける機会が増えた。なにかのお店が畳まれて、ああ空きテナントがでたなあなんて思って見ていたら、すぐに改装の業者がはいり、あっという間にチョコザップになってしまう。
そんなにみんな、トレーニングが好きなのだろうか。僕も運動はするけれど、マシンを使って本格的に鍛えたいと願うほどではない。最低限の健康が維持できればそれで十分。そう思っているのだけど、街中に立ってぐるっとあたりを見渡すと、チョコザップ以外にもジムがたくさんあることに気づく。ジムって、そんなにたくさん必要？ よくわからない。ジムはガラス張りであることが多く、中には色々なマシンが並んでいる。そして、色々な性別、色々な年齢の市民がトレーニングにいそしんでいる。結構年配の人もいて驚くけど、なるほど、ああいう人がQOL維持のために体を鍛えるのはいいかもしれないな。
マシンにはそれぞれ、目的があるようだ。胸の筋肉を鍛えるマシン、背中の筋肉を鍛えるマシン、腕の筋肉を鍛えるマシン･･･ハムストリングス、つまり臀部から膝裏にかけての腿の筋肉を鍛えるマシンなんているのもある。へーえ、色々あるんだね。そういうマシンに混じって、みんなが一生懸命取り組んでいるマシンのひとつに、ランニングマシンがある。あれ、どこを鍛えるんだろう？ 足腰と、心肺機能だろうか？ みんな一生懸命走っている。
あのランニングマシンというやつ、見ていていつも思うのだが、普通にそのへんをランニングするのと何が違うのだろう？
きっと･･･普通のランニングでは得られない特別な効果があるんだろう、などと、筋トレ素人の僕は予想する。しかし、具体的にどんな効果があると思う？ と問われると、僕は考え込んでしまう。
あ、ちょっと待って、正解はまだ言わないで。考えるからさ、楽しませてよ。
普通のランニングとは違う効果って何だろうな？ 例えば、負荷が調節できるとか？ 初級者は下り坂みたいな走り心地でラクラク、上級者は上り坂ダッシュみたいな高負荷で鍛えられる、みたいなことができたら、いいよね。いつもはガリガリ高負荷でやってるけど、今日は体調がイマイチだから弱めにしておく、なんてこともできるかもしれない。
他には、どうだろうな、例えばランニングマシーンが箱形になっていて、その箱の内側が全部スクリーンになっていて、違う街の風景を映し出すことができれば、外国の街をランニングしてる気分を演出できるだろう。
そうか、箱にしちゃうと、色々可能性が広がるよね。ボックス内の気温や湿度、果ては酸素濃度なんかもコントロールできれば、高地トレーニングみたいなこともできちゃうわけだ。
ああでも、そういう機能を備えるにはマシンの周囲にスクリーンがいるよね。ジムのマシンには、そういう設備がついていない。ヘッドギアみないなのでもいいのか。しかし、つけている人はほとんど見ないなあ。すると、あのマシンでは一体何ができるんだろう。何をするんだろう。通常のランニングでは経験できないけど、マシンなら可能なこと･･･うーん、思いつかない。
機能はともかく、ジムにランニングマシンがあることのメリットは、想像できるな。他の筋トレマシンからすぐにランニングに移動できるのは、短時間で色々なトレーニングをしたい人にとってはメリットだろう。事故のリスクも低いかな。屋外のランニングだと、まあ普通に交通事故なんかのリスクはあるよね。怪我をした場合も安心かな。屋外のランニングで遠くまで行って、その出先で肉離れなんかしちゃったら、結構大変だろうから。そういう時に、屋内にいて、自分の手荷物もすぐそばにあるなら、あまり慌てないですむに違いない。
ただ、ランニングマシンじゃなきゃできないことっていうのは･･･すみません、思いつかないです。誰か正解教えてちょうだい。
僕は、屋外であれ屋内のマシンであれ、ランニングはしていない。ただ、散歩･･･ウォーキングは心がけてやるようにしている。近場であればなるべく歩いて行くようにしているし、用事がなくても日に１時間ぐらいは屋外で歩いて過ごす。スマホの万歩計で歩数をはかっていて、最低、一日に8000歩を目安にしているけど、用事がたてこんで移動が少なかった日には達成できない時もある。そういう時、子どもを寝かせた後に「ちょっと歩いてくるわ」と出かけることがあるのだけど、雨の日にはあきらめちゃう。そういう時に、うちのすぐ向かいにチョコザップでもあれば、「ちょっと歩いてくるわ」ができるのかもね。
しかし、そういう日が月に、いや年に何度あるか･･･と考えると、ジムの会費と秤にかけて、うーん入会はしないかな。異常気象がおこって、日本が年中梅雨になったら、検討しよう。
