笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

ウォーターキィのコルク交換

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 トランペットを返してもらったので、リハビリをすることにした。
 6年くらい前に、半年間ほど熱心に練習した時期があったのだけど、なかなか上達しないのでやめてしまい、僕のトランペットは長い間埃をかぶっていた。それを三年前に、貸して欲しいという知り合いがいたので、レンタルに出した。それを、今お邪魔している中学校で指導するのに使いたいと思ったので返してもらった。さて、ブランクはかなりあるが・・・どうだろう?

 マウスピースで軽くバジングしてウォームアップ。うーん、鳴らねェ。いや、音ぐらいは出るんだけど、鳴っているとまでは言えないな。まあいいや、最初はそんなもんだろう。次に、ピストンにオイルをさして、マウスピースを楽器本体に差し、息を入れる。
 一応、音が出るには出る。しかし、吹けるってところまではいかないな。最初はLow-Bbをロングトーン。息を入れているウチに、だんだん響きが増してきて、悪くないんじゃん? って気になったけど、Mid-Fに飛ぼうとしても、飛べない。あちゃー。アンブシュアを作り直して、数回トライ。やっとFが出る。打率は、四割ってところか。野球ならいい成績なんだけどな。
 こりゃあ重症だ。六年前はもうちょっと吹けたように記憶している。相当テコ入れしないと、大恥かくぞ。頑張らなきゃ。

 とりあえず、基礎練習から丁寧にやっていく。ロングトーン、インターバル、リップスラータンギング。まずは低・中音域からしっかり響きを作っていく。インターバルやリップスラーで、音を移ろうとしても唇が反応しない。体がトランペットの演奏を完全に忘れている。こりゃ時間がかかりそうだ。
 一日に30分程度を目安に、屋外で吹ける時はオープンで、天気などのせいで自宅練習するときはプラクティスミュートをつけてトレーニング。まずは一週間ぐらい練習した。練習すればやはり、少しずつ演奏のカンが戻ってくる。嬉しい。
 しかし、練習をしている時に気づいた。YTR-1335にはチューニングスライドにウォーターキィがあるのだけど、どうもコルクがへたっているらしく、水が漏れる。色がきれいなので最初は分からなかったが、よく見るとコルクが潰れていた。全然吹いてなかったとはいえ、買って10年だもんなあ、そりゃへたるわ。
 水が漏れるということは、空気も漏れていると考えるのが自然。交換することにした。

 コルクの交換ぐらい、自分でやってもいいのだけど、お店でやってもらっても大した額ではない(500円)ので、近所の楽器屋さんに持ち込み、リペアマンさんに頼んで交換してもらった。当たり前だが、新しいコルクはつぶれたコルクに比べるとボリュームがある。そうか、これが正しい位置なんだね。覚えておこう。
 コルクを交換してコンディションが改善したのかどうか、正直、今の僕のスキルではよくわからない。でも、多分よくなっていると思う。500円分くらいは、音色の艶がUPしてるんんじゃないかな。水漏れしなくなったから、きっとそうだよ。うん。

 さーて、また練習頑張ろう。

 どれぐらいの技量を目標に練習を続けるかだけど、中学生が取り組んでいるコンクール曲の、2ndか3rdが吹ける程度にはなりたいなあ、と思っている。期間としては、注文したクラリネットが手元に届くまで。八月・・・コンクール終わってるじゃん。まあいいや、別に僕がコンクールで吹くわけじゃない。
 八月までには、自分のオケの演奏会もあるし、もちろん社会人としてある程度仕事もしているので、そう多くの時間をトランペットのために割ける訳じゃない。けど、目標とその達成期限を決めておかないと、ダラダラしてしまいそうなので、仮にねらったところまで上達できなくてもいいから、そういう風に決めておこうと思う。