笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

阪急・春日野道駅

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 大阪のニコンプラザに行った日、神戸からまず大阪まで出るのに、阪急電車を利用した。いつもは三宮駅から乗車するのだけど、今回、訳あって、そのひとつ東側にある春日野道駅から乗った。
 理由は簡単、新しい改札口を使ってみたかったからだ。

 昨今、駅のバリアフリー化が進んでいる。これは、肢体不自由者に対しても一定の利便性を確保することが鉄道会社に義務づけられているためらしい。そのために今日、都市部の駅は大抵、エレーベータが設置されている。
 もちろん、阪急春日野道駅にも、エレーベータの設置を行う必要があるわけだが、この駅はとてもホームが狭く、また拡張の余地もない。阪急春日野道駅はセンターアイランド方式の高架駅なのだ。だから、地下駅の阪神の春日野道駅が線路外側に新しくスペースを作ってエスカレータつきのホームにすることができたのに対し、阪急の方ではそれができないのである。
 どうするんだろうなあ、と何年も思っていた。あまり使わない駅なので、どうでもいいっちゃどうでもよかったのだけど、気になるでしょ? そしたら阪急は、既存の改札口(ホーム東側)とは逆の西の端に、エレベータのみ設置(階段なし)の改札を作ってしまった。
 やるなあ、阪急。
 その新しい改札口、本当にエレベータとトイレしかない。階段がないのだ。関西弁でいう「いらち」の人には向かない改札だね。僕が改札を通ると、ちょうどエレベータがのぼり始めたところで、しばらく待たされた。この改札ではこのような場合、「急ぐので階段を使う」という選択肢がない。どっかに階段が隠してあるんじゃないかと探してみたけど、やっぱり見当たらなかった。潔いぜ。

 この改札が、使いやすいかと問われたら、うーん、ちょっと首をかしげるけど、でももし僕が車椅子生活をする人だったら、こんな改札でもやっぱり有り難いと思うだろうな。そりゃあね、ないよりはいいよ。毎度まいど駅員さんに車椅子を持ち上げてもらうのも申し訳ないだろうしね。
 春日野道はこうやって何とかエレベータを設置できたけど、まだ設置できない駅って、どれくらいあるのかなあ? まだたくさんあるんじゃないかな。利用者の便利のために、鉄道会社には工夫してほしいと願うけど、いやー、中々大変だろうね。でも、やれば必ず便利になるのだから、頑張って下さい。応援します。


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