笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

トランペットのアパチュアの位置について思うこと。

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 トランペットの練習を継続している。一ヶ月ぐらいやったかな? 最初は発音もままならなかったトランペット、今では全調で「聖者の行進」が吹けるくらいにはリハビリができた。
 リハビリ? うーん、リハビリっていうか、実はちょっと、吹き方変えたんだよね。
 以前、どこかの記事に書いたような気がするが、トランペットのマウスピースを唇のどこにあてるか、という問題で、どセンターにこだわる必要はないと僕は思っている。思っているのだけど、でも気持ちのどこかで、「やっぱりセンターがいいよなあ」とも感じていて、6年ほど前に熱心に練習した時には、何となく、唇のセンターにマウスピースを置いていた。そこで吹いた時が一番、楽器の鳴りが太かったからだ。それに、きちんと真ん中にあてた方が、見た目がカッコイイしね。
 今回は、それをやめた。人によるだろうけど、僕の場合やっぱり、センターにマウスピースを置いた時に一番鳴りが太い。だけど、センターだとコントロールがうまくいかなくて、以前の僕は伸び悩んでいた。なので、太い音を鳴らすということを至上命題とすることはやめにして、コントローラブルであることを考えの重点におき、最適な場所を探した。すると、センターからやや右にずらした場所がどうも一番コントロールしやすいらしい、ということが分かり、この一ヶ月は、その場所にマウスピースをあてて練習を積んだ。

 現時点では、Lo-E(最低音)からHi-F(M8で要求される最高音の目安)までは、とりあえず発音できる。特に下方向への跳躍で、発音を失敗することがまだ多いが、跳躍練習も、中学生で言えば一年生三学期ぐらいのレベルでは仕上がってるんじゃないかな。「聖者の行進(5度の音域)」は問題なく全調で吹ける。「きらきら星(5度の跳躍を伴い、6度の音域)」は、もうちょい練習がいるだろう。
 要するに、まだまだってことなんだけど、それでも、一ヶ月でここまで調子を戻せたのは、ちょっと自慢していいんじゃないかと僕は思っている。そして、トランペットのアンブシュアについて、中学校のブラスバンドで楽しむ程度であれば、あまり音の厚みにこだわらず、コントローラブルなポイントを探してトレーニングする方が幸せになれると確認した。
 ただね、どうだろうな、この意見は個人練習のレベルでそう思っているだけだから、合奏の中で僕の音がどう響くかまでは検証できていないことは、エクスキューズさせてもらいたい。ただ、この吹き方で、他の人と音を重ねた時にピッチやブレンドの点で問題がなければ、これでいいんじゃないかな。だって、早く上達して、早く演奏を楽しめた方が、絶対いいでしょ。いつまでも基礎練習ばっかりじゃ、つまんなくない? 基礎練習は大事だけど、練習だけをするために部活やってるんじゃないもんね。

 さて、あと一ヶ月半くらいで、grade 3~3.5くらいの曲が吹けるところまでもっていけるかな? がんばろっと。