笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

右手が痛い。

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 近頃なんだか、右手が痛む。特に薬指を動かす筋が痛い。重たい物を運んだ次の日に、こんな風に手の筋が痛むことが時々あるけど、別に引越の手伝いをした覚えもないしなあ。なんでだろ。そして、左手は痛くない。
 ヘンだな、と思いながら数日過ごしていたのだが、ある時はっと気がついた。こりゃあ、トランペットのせいだ。

 トランペットは、右手でピストン、左手でトリガーを操作する。トリガーはLo-H、Lo-Cぐらいの時しか操作しないので、左手はほぼ使わない。従って、トランペットの操作は右手を中心に使うことになる。
 トランペットの操作インターフェースは、ピストンなわけだけど、このストロークがね、基本が木管吹きの僕にとっては、めちゃくちゃ長い。あれ、2cmくらいあるのかなあ? そして、長いだけじゃなくて、重い。ピストンを、奥までしっかり沈めるのには、結構力がいる。Lo-Hの時に3本ぜんぶ押し込むのなんか、練習を始めたばかりの頃は大変だった。気を抜くとピストンが浮いてきてしまう。
 それでも近頃は、ピストンの操作にもかなり慣れてきたつもりだった。半音ずつ広げていくインターバルの練習をしていて、力が足りなくてピストンが浮くこともなくなったし、複数のピストンを同時に素早く押し込んだりリリースしたりすることもできる。先だってマウスピースの位置を戻したので、発音に失敗することはあるけれど、それがピストン操作のせいではないと言い切れるくらいには、慣れているはずだ。
 練習中に、筋が痛むことはない。なんでだろう、集中しているせいかな。楽器を構えると、不思議と右手の痛みが消える。しかし、休憩のために楽器をおろしたとたん、右手に痛みが戻ってくるのだ。
 うーん、これはやっぱり、無理しない方がいいかな。
 吹けるようになりかけてきたところなので、練習を継続したい思いは強いが、ここで体を悪くしてしまっては元も子もない。しばらくはマウスピースでのバジングと、解放でのリップスラーだけの練習にとどめることにしよう。