笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

LightPix Labs FlashQ

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 三月末、末っ子の卒園式があった。
 学校や園の行事は、カメラの出番だ。パンデミック以来、すっかり出番の減ったカメラだが、こういう時こそ活躍してもらわねば。前日にはバッテリーを充電し、ブロワーをかけ、フラッシュも用意しておく。
 一般に、ファミリーカメラマンはフラッシュを嫌う傾向にあるように思う。まぶしいからね、気持ちは分かるよ。フラッシュ使うと、いかにも「フラッシュ使いました!」って感じの写真になっちゃうし。
 しかし僕は、少なくともイベントの撮影にはフラッシュがマストだと考えている。フラッシュがないとね・・・やっぱ、暗いのよ、写真の仕上がりが。あとで現像する時にシャドウ側を明るくして影の具合を加減することもできるけど、そもそも撮影の時点で明るさが十分でないと、期待したほど仕上がりが改善しないことが多い。
 写真は、光がすべてだ。自然な陰翳を撮影したいという意図があるならともかく、学校行事のスナップ・ポートレートのように、十分に明るい写真を撮らねばならない時には、フラッシュを使って撮影するべきだと、僕は思う。

 フラッシュはいくつか持っているけれど、今回は昨年末に手に入れたLightPix LabsのFlashQを使った。
 FlashQはGN20の小さなフラッシュだ。小さい? うん、小さいんだけど、ちょっと高さがある。ニコン純正のGN20の小型フラッシュも持っているけど、倍ぐらいの高さがあるだろう。これが、いい。大きなレンズをつけても、ケラレないからだ。やっぱねー、フラッシュたるもの、これぐらいの高さがないと。しかも、FlashQは薄い。だから嵩張らない。GN40のメインフラッシュだと、ケースをふくめて三倍くらいの嵩があるので、FlashQは持ち運びが苦痛でなくてよい。最高。
 当日は、「卒園式」の看板の前で家族写真を撮るのに使った。知り合いの写真も撮ったので、自分たちもふくめて十数組撮った。条件は、午前中、曇天の屋外で、発光量は1/8。このくらいのことであれば、発光量も色味もバッテリー容量も問題ない。発光量を1/4~1/1あたりに設定するとチャージに時間がかかるけど、1/8以下ならそう気にならなかった。僕の感覚では、1/8発光で一秒ぐらい、フル発光で三秒弱のチャージ時間かなあ。チャージに一秒を超えると撮影のリズムが乱れるけど、一秒以下ならオッケーだと僕は思っている。
 もちろん、シビアな撮影には向かない。でも、フラッシュの出番があまりなさそうな撮影に出かけるのに、「やっぱ、一応フラッシュも持っていくか」ぐらいの感覚のことであれば、ちょうどいいんじゃないかな。ワイヤレス発光ができるのもいい。まだワイヤレスで使ったことはないけど、サイドから照らすような撮影がしたい時もあるだろう。ミニ三脚と一緒に持ち出してワイヤレス発光させれば、距離の離れた被写体を明るく照らすことも可能だしね。

 このFlashQ、今回はニコンのZ6にセットして使ったけれど、普段はGRⅢと一緒に持ち出すことが多い。GRⅢは小さなカメラなので、FlashQといえどもフラッシュを装着するとバランスが悪い。でも、GN40クラスのフラッシュよりはマシ。GRにはやはり、GNは小さくていいから内蔵フラッシュが欲しいと思うけど、FlashQくらいならGRⅢにセットするフラッシュとしてバランス的に許容範囲かな。
 機材は小さくて軽いのが正義。カメラの世界ではよく言われることだけど、そういう意味に置いて、FlashQはまさに正義だと思う。