笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

グリル末松

f:id:sekimogura:20230124225129j:image

 

 神戸のグルメといえば? と問われたら、なんて応える?
 神戸牛、洋菓子、中華・・・いろいろあるわけだけど、人によってはその中に洋食をふくめるようだ。ああ確かに、いわゆる昔ながらの洋食屋さんって、割とあるかも。昔、「神戸ウォーカー」という雑誌があって、そこにもよく洋食屋さんが登場していたっけ。
 僕がまだ学生だったころ、生田ロードにあった洋食「いくた」にはよく行った。今でもまだご商売されているのかなあ。地下にあって、安くて美味しかったから、気に入っていた。
 洋食は、ヨーロッパ起源の料理を日本流に解釈した和食だと僕は思っている。本格的なフレンチみたいには気取らない、けど一膳飯よりはちょっとハイカラな感じのする洋食、僕は好きだ。

 先だって、一日何もなくて、でも子どもは学校や幼稚園に行っているという日があり、妻とふたりで外食をした。子どもぬきで食事をすることなど、日常ではほとんどないので、子どもがいると行きにくいお店に行くことにし、相談して「ひさしぶりにグリル末松で洋食を頂こう」と決めた。
 最後に訪れたのがパンデミックの前なので、もう三年以上きていない。その時は確か、サクラライスを頂いた。今回はランチ。訪れた日のメニューはスコッチエッグだった。スコッチエッグなんて、家ではまず作らない。洋食って、家庭料理ともまた違うんだよね。ちょっと特別感があっていい。美味しかった。

 もうすぐ末っ子が小学校にあがるし、上の子も数年のうちに中学生になる。そしたら、日中家に子どもがいないくて、お迎えもいらず、公園に付き添うこともなくなるんだろう。すると、家にいるのが妻と僕だけっていう時間も増えるんだろうな。なんだか、ほっとするような、うれしいような、さびしいような、複雑な気持ち。でも、こうやって妻と、ちょっと日常を離れて過ごす時間がもてるっていうのは、いいことだと思う。そんな日のランチは、洋食がいいかもしれない。
 グリル末松は人気のお店で、かなり行列で並んだ。そんな時間に、妻とゆっくり雑談するのも楽しかった。いつも一緒にいるようで、案外、そうでもなかったのかも。