笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

神戸灯台


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 ノエビアスタジアムの向こう側、岸壁に神戸灯台があるということを、最近知った。
 立冬の頃から、芥川龍之介の「トロッコ」を下敷きに書き始めた物語が灯台を舞台にしていて、そのアイキャッチ灯台の写真が欲しかったので、調べていたのだ。
 今お世話になっているドクターから処方されている漢方のおかげで、調子はかなりいい。その神戸灯台、僕の自宅からはちょっと遠いのだけれど、自転車で行ってみることにした。まず国道二号線に出て、兵庫区の方へ向かい、七宮神社から海の方へ向かう。いつも車でやってくるイオンモール神戸南をパス。さらにノエビアスタジアムの方へ進み、路地に入って南進。マップの道案内に従って進んでいくと、路地のどんつきで神戸灯台は僕を待っていた。
 神戸灯台は、純白のきれいな灯台だ。
 きれいな・・・なんだあれ? ガスタンク?
 灯台の手前は空き地になっていて、そこに小ぶりなガスタンクが二基設置されている。その二基のガスタンクのちょうど真ん中あたりから、にゅっと神戸灯台が生えている。おお、何と言えばいいのか・・・なぜここにガスタンクを作ったのだろう、しかもこの配置で。偶然か、それとも故意か? 故意だとしたら、ずいぶんな仕打ちだ。いったんそう思うと、もう、それにしか見えない。

 それはさておき、神戸灯台を写真に収める。望遠レンズで除くと、光源は小型のライトが縦に三つ並んでいるのが見えた。大型のフレネルレンズを期待していたので、ちょっと残念。まあ、あれが経済的にも実用的にも、合理的ではあるのだろう。
 僕が訪れたのは午前中。なので当然、灯火は点っていない。チャンスがあれば一度、点灯している時に来てみたいな。きっときれいに違いない。
 10分ほど撮影して満足し、引き返した。途中に休憩を挟みながら走り、自転車で三時間ほど活動した。疲れた。その日の夜は、子どもと一緒に早々に休んでしまった。

 以前なら、疲れるとそれが倦怠感になって返ってきたが、近頃はそれがない。漢方薬はよく効いている。僕の体質にあっているのかもしれない。灯台に行った後は、その夜か翌日に倒れ込むんじゃないかと警戒したけれど、恐れていたような症状は出なかったので一安心。そろそろ、日常生活の活動レベルをワンランク上げてもいい頃なのかもしれない。
 まだフルタイム勤務に戻れるほどの自信はない。しかし、いつまでもダラダラしている訳にもいかない。ずっと体を休めていたので、体力は明らかに落ちている。まずはそれを戻そう。去年そうしていたように、またどこかの中学校の部活を教えに行ってもいいかもしれないな。


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