笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

バンドレンZZが好き。

f:id:sekimogura:20230103134614j:image

 

 12月に、数年ぶりにマジメにサックスに取り組んだ。その事情については前の記事で少しふれた。(投稿の順番が前後して、次になりました。すみません)
 数年ぶり・・・長女が生まれたばかりの頃はまだ、ちゃんと練習してた。でも長男が生まれた頃には吹いてなかったような気がする。楽器って、使う場所がないと練習のモチベーションがあがらない。その頃はオケでフルートしか吹いてなかった。だから、サックスを吹く機会がなかった。最後にちゃんと吹いたのは、その所属オケのコンミスさんがお教室をもっているのだけど、その発表会でバイオリン以外の楽器を生徒さんに聴かせたいからと頼まれて、ピアソラリベルタンゴをサックスとピアノでやった時か。その後、特に演奏の機会もなく、若い人を教えに行くチャンスもなく、知らず知らずのうちにサックスのケースを開かなくなってしまった。

 中学校の吹奏楽部には三年前から教えに行っているが、サックスパートを教えたり、合奏で音やフレージングを確認するのに、時々サックスを持ち出すことはあったけど、今回はアンサンブルに混じったので、本気でさらった。代奏だったし、短い期間だったから、完璧じゃなかったけど、久々に「ちゃんとやった」と思えるくらいには頑張った。

 普段はほとんど吹かないので、もっぱら樹脂リードを愛用している。レジェール・シグネチャーの2半。しかし、ちゃんと吹くならやっぱり生リードがいい。僕は数年ぶりに、ストックの生リードの封を切った。
 僕の愛用はバンドレンのZZの3。このリードにたどり着くまで、日本で市販されているあらゆるリードを試した。赤JAVAが発売になった頃までマジメに吹いていたので、赤JAVAは試している。その後、V21というリードがバンドレンのサックスリードにラインナップされたようだが、それは試してない。
 ZZは、トラディショナル(青箱)とJAVA(緑箱)の中間のような吹き味だ。反応のよさはトラディショナル的、ただし音色はJAVA寄り、という印象。だから、「JAVAの音色は好きだけど、もう少しダークさがほしい。そして、もう少し弱い息でも反応してほしい。ただし、腰は強すぎない方がいい」と思っていた僕にはぴったりきた。
 二、三枚封を切って、いいやつを選んでしばらく吹いてみて、ああやっぱりZZいいな。生リードいいな。音圧がある。でもトラディショナルほど強すぎない。これ、トラディショナルばっかり使ってる中学生にも薦めてあげたい。ジャズ用って文句がついてまわるので吹奏楽では使われていないけど、別にね、ジャズもクラシックもないよ、いい音が出れば何だっていい。
 音色も好きだ。この、JAVAほど明るすぎないってのがいい。ストックリードの中にJAVAの3があったので、JAVAも十年ぶりくらいに使ってみたけど、JAVAの音色は僕にはマットすぎる。もうちょっと、ジャリジャリッとした倍音が乗っている方が好みだ。その方が、音が飛ぶしね。
 倍音がどれくらい乗るリードを選ぶかっていうのは、演奏上、生音前提かマイク前提かでかわるかもしれない。JAVAの音がZZほど飛ばないのは、マイク前提なんじゃないかなと僕は思っている。ちなみに、吹きやすさでいえばJAVAがZZに勝る気がする。でも、生音で聴かせるのが僕の使い方で、そうすると、ちょっと倍音が多めにのったダークめの音色の方が音が飛ぶから、僕にはそういう音が必要だ。だから、僕の選択はZZ。

 リードって、バンドレン以外のメーカーもたくさんあって、リコ(今のダダリオ)のジャズセレクトのアンファイルドも好きなリードだった。ウッドストーンもある時期までは気に入っていた。でも、結局バンドレンに戻った。王道なのだ。

 バンドレンのいいところは、リードが一枚いちまいパッケージされているところ。実は、ストックの中にマーカジャズのリードが二枚あったのだけど、数年前に買ったマーカはパッケージされておらず、変色していた。リコも同様の症状。バンドレンのリードは、何年経っても問題ない。素晴らしい。毎日吹いて、定期的に新しいリードを購入する環境であれば、どんなパッケージでもあまり関係ないだろう。しかし、僕みたいに何年もストックしてしまう場合には、バンドレンの個包装が有り難い。

 さて、久しぶりに生リードの封も切ったし、今年は少しサックスも吹こうかな。ああでも、指が鈍ってる、口も鈍ってる。これは・・・ロングトーンとスケールから始めなければ。楽器事態の調整も、もうずっとやってもらってないな。F#のキィに緩みがある。中音のDもあたりにくい。これは、調整にも出さなきゃね。これ、今年の課題。