笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

リンガーハット

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 1月の4日だか5日あたりのことを、寒の入(かんのいり)と呼ぶらしい。冬至は過ぎたけれど、本格的な冬の寒さはこれから、という意味のようだ。確かに、一年の中で寒さの底は1月から2月の初旬あたりまでである。
 寒いと、温かい食べ物が恋しくなる。鍋、うどん、シチュー・・・それと、ラーメン。出かけた先で昼を済ませなければならない時、僕はよくラーメンを食べる。夏にだらだら汗をかきながら食べるラーメンもうまいけど、やっぱり冬のラーメンは格別だ。体があたたまっていい。

 ラーメンは大好きなのだけど、たったひとつ残念に思うのは、野菜があまり摂れないこと。栄養バランスという面から言えば、あまりいい選択肢ではない。僕の場合、店屋のラーメンがつづくと、口内炎口角炎ができてしまう。
 しかし、「今日はラーメン以外に考えられない・・・」という日がつづく時期が時々あって、そういう気分の時には、間にリンガーハットのちゃんぽんをはさむことにしている。

 ご存知の通り、ちゃんぽんはラーメンではない。ラーメンではないが、でも、ラーメンの親戚みたいなもんである。そういうことを昔、福岡出身の友だちに言ったら怒られたけど、神戸出身の僕にはあまり関係のない話だ。そしてちゃんぽんは、ラーメン同様、あたたかくておいしい。
 リンガーハットのちゃんぽんは大好きだ。うまいし、野菜もたっぷり。お店はどこにでもあって、食べたいときにはいつでも食べられるのもいい。

 くだんの福岡出身の友人が言うには、ちゃんぽんとラーメンの違いは、工程にあるのだとか。ラーメンは、麺とスープを別々に調理してどんぶりであわせるのだけど、ちゃんぽんは、炒めた具材と一緒に麺を鍋で煮込むのだそうだ。
 リンガーハットがどうやって調理しているのか気になって、キッチンをのぞきこんだことがある。どういう工程で調理しているのかまでは観察できなかったのだけど、自動でくるくる回る鍋が野菜を炒めていてびっくりした。

 今年の一月はえらく寒い。急に寒くなったせいか、よけいに寒さが骨身にこたえるような気がする。そういう時のお昼は、やっぱりラーメン、時々ちゃんぽん。ラーメンが三日続くと口内炎ができるのだけど、間にちゃんぽんをはさんだので、今のところ僕のお口の中は健康である。ありがとう、ちゃんぽん。おかげで僕は、元気だ。