年が明けた。寒波で冷え込んだ大晦日と元旦はおとなしくしていたけれど、子どものいる家庭がそう何日も閉じこもって過ごしているわけにもいかない。オミクロン株がどうのとメディアは騒いでいるけれど、今のところ感染者はそう多くないので、初詣に出かけた。
去年は人混みを嫌って畝馬神社に参拝したけれど、今年はもうちょっと有名どころを訪ねてみようという気になり、生田神社に行くことにした。
正月の三宮の人混みを嫌っているので、今まで初詣を生田神社でしたことはない。でも、コロナの感染拡大状況は落ち着いているとはいえ一応こういう世情だし、例年よりはマシかなと期待して出かけた。
しかしどうだ、結構な人出じゃないか。旧東急ハンズの東側の路地に入った途端、急に混雑し始める。すし詰めとはまではいかぬまでも、ピークを過ぎかかった通勤ラッシュぐらいの混み具合。コロナコロナと騒ぎ始める前に長田神社に行ったことがあったけど、あの混雑とそう変わらないんじゃないかな。
流れに従ってゆっくり進んでいくと、囃し太鼓の鳴る門の下には消毒コーナーが設置されていて、そこでアルコールをシュッとひとふき。手水舎は閉鎖されている。これがコロナ時代の、清めのお作法。変なの。でも仕方ないか。
ゆっくり本殿まで進み、お賽銭するのはいつも通り。それからおみくじを引きにいく。さてどこだと見回すと、それとおぼしき場所にテントとQRコードが見えた。
QRコード? 何のQRコードだろうと思って近づいてみると、そのコードを読み取っておみくじのページにアクセスし、ひきあてた番号を巫女さんに伝えろと書いてある。ああなるほど、コロナだからね、そういうことか。徹底してるなあ、面白い。で、自分のスマホでくじ引きし、画面に表示された番号を巫女さんに告げると、おみくじを渡してもらえる。
結果は中吉。
中吉なのに、人生ぼちぼち下り坂だから気をつけろ、みたいな意味の歌から始まっていて、なんだか不安になる。良いことは、あまり書いてない。失せ物は出てくるけど役に立たないとか、病は重くなりがちだとか。えっ、病が重くなる? それは困るぞ。せっかく具合がよくなりかかってるのになあ。
慢性疲労症候群の症状は、近頃あまり感じない。部活が正月休みに入ったので中学校に出勤していないせいもあるのか、体重もぼちぼち増加している。あまり重くなるかもしれないなどという実感はない。しかし、そのおみくじをひいた翌日、用事があって夕方に三宮へ買い物にでかけると、久しぶりに歩けなくなるほどの倦怠感に襲われた。ああやっぱり、神様はご存じなんだね。無理と過信は禁物だ。
年頭なので、今年一年をどう過ごそうかなあなどということに考えをめぐらせた。やっぱり無理はできないという気持ちと、でもあわよくば、春頃にはこの倦怠感もすっきり治って、また元気よく仕事できるんじゃないかと期待する気持ちがある。でもとにかく、ぼちぼちマイペースにやるしかないね。さっさと回復してバリバリ活動したいのはやまやまなんだけど、じっくり自分の体に向き合うのが大事みたいだ。
今年は我慢して、のんびりやろうっと。