笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

日岡神社再訪、あと古墳。


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 このブログを書き始めた、本当に一番最初の頃、僕は友人の奥さんの安産を願って加古川日岡神社に参拝していた。で、その奥さんは無事出産したのだけど、僕はまだお礼参りを済ませていなかった。コロナだの体調不良だの色々あって、延ばし延ばしにしていたわけだが、そろそろ行こうかと言う気持ちになった。体調も回復傾向なので、少しでも体を動かして体力をつけたいという思いもある。今は、無理のない範囲でなるべく活動をしていたい。加古川まで行ってお参りしてくるのは、ちょうどいい活動量だ。

 車で行くか電車で行くか、直前まで迷ったが、前回は電車で行ったので、今回は車で行くことにした。
 用事がない日を選んで車に乗り込み、とことこと下道で加古川を目指す。八時に出発して十時前に到着したので、二時間弱のドライブ。割と時間がかかったな、という印象。


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 平日ということもあり、境内は静か。これから出産を迎えるご夫婦と乳児を連れてお礼参りにご夫婦がひと組ずつ。ご近所の氏子さんと思われる方がちらほら。そういう人たちに続いて、僕も手を合わせる。

 二年前にここを訪れた後、当時は記事の最初に添えていた引用文を探すのに図書館で色々調べ物をしていたら、この神社の奧に古墳があるということを知った。何せ後から知ったので、その時は古墳には行かなかったのだけど、どうやら宮内庁が管理する大きな墳墓らしい。参拝の後、今回はそちらの方にも足を伸ばしてみた。

 古墳の名前は「稲日大郎姫(いなびのおおいらつめ)日岡陵」。日本武尊小碓命)の母にあたる方らしい。日岡神社本殿に向かって右側に、そちらへ通じる石畳の細い道があり、上っていくとたどり着く。距離は、僕の脚で徒歩10分くらい。石畳の凹凸はなかなか激しく、速いペースでは上れない。足腰に自信のない人は、怪我に気をつけたほうがいいかも。
 到着しても、「やった、前方後円墳だ!」という実感はない。大きな古墳はどれもそうだが、地上から形を把握することを難しいからだ。前方後円墳の形を実感することは全く不可能。僕たちが目にすることができるのは、仁徳天皇陵の正面にもあるような鳥居と、木々に覆われた「もりあがり」だけである。


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 まあ何せ、千数百年も前の構造物だ。「もりあがり」が残っているだけでも大したもの。懇ろにご挨拶してから日岡神社に戻った。

 瀬戸内海沿岸には、大きな古墳がたくさんあるらしい。そして、小さな古墳はめちゃくちゃたくさんあるらしい。大規模な前方後円墳なんかは、こうやって大切に保存されているが、小さな方墳なんかは、公園にされ、放置されていたりする。何年か前に乙女塚古墳と求女塚古墳を探し歩いたことがあり、小さな公園のなかに四角な「もりあがり」があって、これが古墳か? と目をむいたことがある。古墳は、案外身近だ。
 でも、そういうのって、学校で教えてくれないんだよね。「あそこの公園にある、四角いもりあがりは、実は古墳だよ」なんて教えてくれたら、歴史の勉強はもっと楽しくなると身近で楽しいものになると思うんだけど。