笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

モバイルバッテリー


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 数ヶ月前に、モバイルバッテリーを買った。
 スマホが古くなって、バッテリーの性能が落ちてきたせいか、朝100%で出かけても、夕方には使い続けるのが不安になるほど残量が少なくなることが増えた。世間は5Gで盛り上がっているから4Gのスマホ自体を買い換えてもいいのだけど、まだ使えるし、通信速度に大きな不満もないので、なんとなくもったいない。しかし、出先で使えなくなると困る。そういうわけで、緊急充電用にモバイルバッテリーを持ち歩くことにしたのだった。
 ELECOM製の10000mAh、USBのCタイプ対応を選んだ。
 残念ながら、この製品だけを買っても運用できないことに、後で気づいた。というのは、充電器が別に必要なのだ。僕はそのことを知らずに買い、後で充電器を別買いするはめになった。他のモバイルバッテリーも大抵同じ仕様だと思うのだけど、モバイルバッテリーを充電するにはUSBを経由しなければならず、ACアダプターなどは付属していない。そして、スマホ程度の低容量の充電しかできないUSB充電器ではダメで、高出力のUSBタップを選ばなければならない。
 最初、「ひょっとしたら携帯の充電器でもいけるんじゃん?」と、USBのType-C規格に準拠していないタップにつないでみたのだけど、ぜーんぜん充電が終わらない。あ、やっぱりダメなんだ、と理解した。
 モバイルバッテリーは、小さなポーチにケーブルと一緒に入れて持ち歩いている。多少かさばるが、邪魔にはならない。スマホは、三回程度充電できる。もし一回充電できればオッケーということであれば、もう少し小さなモバイルバッテリーを選ぶと、荷物を軽く出来るのかも知れない。しかし僕は、キングジムポメラの充電にも使うので、このサイズでいいと思っている。ポメラを充電する場合、このモバイルバッテリーだと、ポメラ一回、スマホ一回の充電ができる。

 モバイルバッテリーというものが普及し始めたのはいつの頃だろう。ちょっと分からないけど、僕が子どもの頃にはなかったもののひとつだ。バッテリーを充電するためのバッテリー、という発想が面白い。それだけ、内蔵バッテリーを交換できないタイプのデバイスが増えたということか。以前であれば、そのデバイスのための専用バッテリーを複数持ち歩くのが普通の発想だったんだけどな。まあ、防水防塵性能を向上させようと思ったら、自然とバッテリーは封入するしかなくなるわけだから、そんなもんか。
 今はまだ、ケーブルでつないで充電しているけれど、そのうちケーブルのためのポートもなくなって機器同士を隣り合わせるだけで充電できるようなシステムができそうな気がするな。名付けて「接触充電」。bluetooth接続だってもう、あんなに小さなイヤホンなんかでできるのだから、そろそろ充電もできるんじゃん? なんて思っている。タッチ・アンド・チャージ。世の中からすべてのケーブルがなくなったら、さぞ気持ちいいだろうね。期待している。