笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

よくなったり、わるくなったり。

f:id:sekimogura:20231226222759j:image

 

 慢性疲労症候群を患って、二年半が過ぎた。
 漢方薬を使って症状を回避しながら自然治癒を待つ、というなんとも気の長いやり方で病気と向き合っているが、もう二年半か、あっという間のような長かったような。うーんでも、長いんだろうな。近頃では、「しんどい」という状態が当たり前になってしまって、それが本当にしんどいのかどうかよく分からない。しんどいことに慣れてしまった。
 で、その、基本しんどいというステータスの中にも波があって、「少し我慢すれば普通に活動できる」というレベルのしんどさから、「並の大人として普通のパフォーマンスさえ発揮できない」というレベルのしんどさまで、振れ幅は広い。最近は、一ヶ月のうち3週間ぐらいは普通に活動できて、1週間ぐらい「活動を控えめにしなければ」という時期を繰り返すサイクルになっている。波の周期もちょいちょい変わるので、ずっとそうだというわけじゃないのだけど、学校でいう二学期が始まった頃からは、そんな感じ。

 飲んでいる薬は変わらず、黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)と四物湯(シモツトウ)。ずっと飲んでいるので、それが習慣になり、飲み忘れることはほとんどなくなった。しかし、予定外の外食をせざるをえない時などに、薬を携帯していないと、飲めない。飲まないとやはり、調子が崩れる。特に四物湯を抜くと、即座に倦怠感がやってくる。春先に一度、試しに四物湯を抜いてみたらそうだった。黄耆建中湯の方はと言うと、ぬいてもすぐに体調の変化はあらわれないのだけど、しばらくしてから段々倦怠感が強くなってくる。なので、どちらの薬もまだ今は手放せない。
 それとは別に、めまいの症状を回避するために半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)という薬も飲んでいる。これを飲んでいるとブレインフォグの症状も抑えてくれるので、やはり欠かせない。
 逆に言えば、この3つの薬をちゃんと服用していれば、体調の波はあるにしても、無難な生活は送れる、とも言えるんだけどね。薬っていうのは有り難いなあ。

 でもねー、強い負荷のかかる活動をすると、やっぱりダメだ。薬を飲んでいても、どーんと調子が落ちる。先だって、高校生の吹奏楽部に助っ人で呼ばれてトロンボーンを吹いた後、やはりしんどかった。基本、楽しいだけの活動なのだけど、フィジカルなダメージはちゃんと残るんだね。反省しました。反省したからって、対策のうちようもないのだけど、でも何とか肉体的なダメージを回避する方法を考えないとなあ、とは思っている。
 対策・・・まずはやっぱり、体重を増やさないといけないだろうか。現在、僕の体重は64kg前後。これを65kgまで戻したいと思っているのだけど、中々戻らない。戻らないばかりか、気を抜くとすぐ落ちる。なんで太らない? 30代の頃は、何も気にしなくても自然に増えていったのに。不思議やわー。
 食事と運動は、どちらも十分だと思う。運動は、遠出こそしないが、しんどくなったらすぐに帰宅できる距離の範囲内で歩いたり自転車に乗ったりしている。よほどの荒天でない限り、一日に1時間以上は屋外で過ごしているはずだ。そして食事はバランス良く、しかし特別に制限はしないことにしている。相変わらずおやつに牛丼食べてるし。
 だから、もしまだ改善する余地があるとすれば、食事や運動に関しては、量より質かなあ。もうちょっとタンパクや脂質を多く摂ったり、運動の強度を上げたりしてもいいのかもしれない。今度お医者さんに相談してみるか。

 2023年がもうすぐ終わる。来年は、今より良くなるといいな。ま、無理せず気長にいきましょ。もう2年半も患ったんだ。これが3年半になったって、大して変わらないもん、ね。