笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

慢性疲労症候群のその後。

f:id:sekimogura:20230210104717j:image

 

 立春をすぎた。暦の上では春である。日差しは春らしく明るく、日も長くなってきた。しかし、風はまだ冷たい。春浅し、だ。
 一昨年の春、突然まともに立っていられないほどの疲労感に襲われ、副腎不全、反応性低血糖症うつ病などを疑ってみるも結論が出ず、藁にもすがる思いで駆け込んだ漢方のドクターのところで「慢性疲労症候群」という症名をいただいた。そのドクターのもとで試した漢方薬のうちいくつかが僕の症状に効果を発揮し、今では症状が出ることはあまりない。
 しかし、季節の変わり目ではまだ強い疲労感を感じることがある。まさにこの、名実ともに春になろうかという時期、いつも通り服薬しているのに、体の芯から滲むような疲労感に心身ともに辛いという日が続く時がある。つらい。
 一月には、別の症状が出ていたために、以前はあわなかった薬に一度戻してみることにしたら強い疲労感が突然襲ってきたし、普段は薬さえ飲んでいればほとんど何でもないように感じる生活を送っていても、根本的にはなにも解決していないということもはっきりした。

 それでも、毎日足を引きずりながら歩いていた一昨年に比べれば全然マシだし、発作的に感じるしんどさも、以前に比べればずっと軽い。
 今年の夏がくれば、症状が出るようになってから丸二年になる。回復が今のペースをキープするなら、あともう二年くらいで元通りかなあなんて思っているけど、長ぇよ、とうんざりする気持ちと、それでも良くなるなら頑張ろうと思う気持ちとが、半々だ。

 細々と、以前の仕事を続けながら、空いている時間には中学生に楽器を教えたり、自分の楽しみとして楽器を吹いたりしている。楽器の練習とかね、もう半分はやけっぱちだ。他にできることがないのだ。本も読むけど、じっと座っていると気が滅入るので、どちらかといえば体を動かしたい。かといって動きすぎるとダメージが残る。楽器を吹きたおしているのが、どうも今の僕にはちょうどいいみたい。
 ただ、吹きすぎると、バテる。オケの次の演奏会では久しぶりに1stを吹く。なので、練習でも当然1stを吹いているのだが、序曲を1曲だけなのに、しんどいことしんどいこと。1stって、「1st吹くぞ!」っていう気合いがいるというか、ちょっと構えてかからないといけないところがあるので、疲れる。気も遣うしね。

 ま、ぼちぼちやりましょ。なるようにしか、なりません。