笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

GRⅢ、退院。


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 修理に出していたGRⅢが配達された。天満橋の窓口では二週間かかると言われたけれど、十日ほどで返ってきた。
 事前に連絡などなかったので、配送業者のスタッフがドアホンを鳴らした時、何が届いたのかと首をかしげた。Amazonも頼んでないしな・・・と訝りながら荷物を受け取る。中途半端にでかい箱。僕宛になっているので、僕の荷物には間違いない。それを確かめてから封を切ると、大量の緩衝材の中から、見覚えのあるストラップをつけたGRⅢが出てきた。

 ああ、おかえり、僕のGRⅢ。
 カメラと一緒に修理伝票が入っている。目を通すと、基盤とレンズユニットを交換したと書いてあった。レンズも換えたの? 基盤の交換になるかもしれないとは聞いていたけれど、レンズユニットも交換したのか。埃でも入っていたのかなあ。
 さっそく起動して撮影してみる。当たり前だが、問題なく撮れた。基盤が交換されているために、すべての設定がリセットされているので、以前はOFFにしていた電子音が鳴り、ちょっと驚く。
 メニューを繰りながら、セッティングをひとつずつ戻していく。基盤が交換されてるって事はスマホとのbluetoothのペアリングも切れてるってことなのかなと思って確かめると、やっぱり切れている。つなぎ直した。GRⅢのIDが以前と違う。そうか、別人になってしまったわけだ。外観は以前と同じなのにね。

 ちょっとセンチな気分になってしまったけど、でも、GRⅢが戻ってきて素直に嬉しい。GRⅢがない期間、実に不便だった。速写性と画質という点においてA1000は、GRⅢに比べるとやはり力不足だし、レンズ交換式の大きなカメラは、さっと取り出してさっと撮るには物理的・心理的ハードルが高い。GRⅢは画質、手軽さのバランスがとてもいいカメラだと、改めて感心した。

 GRシリーズには先だって、GRⅢxという40mm相当のレンズを搭載したモデルがラインナップされたそうだ。40mmか、Zマウントの新しいレンズも確か40mmF2だっけ。40mmって流行りなのかな。50mmより少し広い画角。いや、この少し広めっていうのがいいのかもしれない。Xマウントも33mmの新製品があったように思う。35mmより少し広い、33mm。
 GRⅢx、40mm相当、きっといいカメラに違いない。少し端を切り落として60mmぐらいの感覚で使えたら楽しいだろう。値頃になった頃に導入を検討しようかな。さて、貯金しなきゃ。