笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

無印良品・アルミ定規15cm


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 先だってBALビルにルーズリーフのリフィルを買いに行った時、ずっと探していたタイプの定規を見つけ、つい買ってしまった。それはアルミ製の定規。ただアルミでできていればいいいという訳ではなく、求めていた条件があるのだけど、今回はそんな話しをしてみようと思う。

 僕には長年愛用している定規がある。それは謎ブランドのアルミ製15cm定規なのだけど、シンプルかつコンパクト(やや細い)で、とても使いやすい。どう使いやすいかというと、目盛りの反対側の紙側になる方が少し削り取ってあって、ボールペンで直線を引くとき、インクで定規を汚さなくて済むのだ。

 普通の、そういう工夫のされていない定規をお持ちの方は、一度試してみて頂きたい。いや、多分試さなくてももう経験済みのはずだ。定規の背中側を使ってボールペンで線を引こうとする時、定規ギリギリのところへペン先をもっていくと、必ず定規がインクで汚れる。そして、汚れた定規で二本目、三本目の線を引こうとするときに、汚れた定規で紙を汚してしまう。ほら、今「そうそう!」ってうなずいたでしょ? 
 僕の使っている定規だと、その現象が起こらない。なぜなら、定規の紙側、つまりペンのインクの出る方が少し削られているので、ペン先が定規に触れず、従って定規にインクが付着しないのだ。素晴らしい。このほんの少しの段差が本来なんのためにデザインされたものなのか僕は知らないが、とてもいいアイデアだと思う。

 そのアルミ製の定規は、今も使っている。デスクのペンスタンド(空き缶ともいう)に収まって、いつでもノートに直線をひけるようスタンバイしている。
 近頃僕は、自宅デスクだけではなくて、図書館でも書き物をするようになった。資格取得の勉強をしているのだけど、資料を図書館で借りる関係で、どうしても図書館で読み書きしたい。で、自宅外で書き物をするためには文房具を持ち出さなければならないわけだが、デスクで使っているものをその都度ペンケースに入れ直すのは不便である。ペンケースに入れ忘れると出先で「あっ、定規がないッ!」となるし、逆もまた然りだ。文房具というのは、常に手の届く範囲でスタンバイしていてほしい。僕は、よく使う文房具はデスクとペンケースの両方に同じものを入れておくことにしている。ジェットストリームの多機能ペンみたいに。
 ところがこのアルミ製の定規、いくら探しても売っていないのだ。買ったのはずいぶん昔、学生の頃じゃないかな。今になってもう一本欲しくなり、割とあちこち探したのだが、全然見つからない。単に僕の探し方が悪いだけなのかもしれないけど、とにかく僕はここ一年くらい、今使っている定規と同じものをもう一本ほしくてずっと探していたのに、ちっとも手に入れられなかった。
 で、先だってルーズリーフのストックを買い足しにBALビルの無印良品に言ったら、同じような加工が施してあるこのアルミ定規を見つけた。お値段税込190円。樹脂製の普通の定規なら百均で売っているのだから、廉価であるとは言いがたい。しかし、190円の投資で「あっ、定規がないッ!」というイライラを解消できるなら安いものだろう。

 今は持ち出し用の大型ペンケースに、付箋、ジェットストリーム、めくりっこと共に、この無印良品の定規を入れている。ノートに表やグラフ、まっすぐの長い矢印なんかを書くときに便利。しかも紙を汚さない。
 まっすぐの線がひけると、とても気持ちがいい。気分までまっすぐになる。190円でこの気持ちよさ、ステキだ。