笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

バンドレン・B40

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 先だって手に入れたYCL-255のために、マウスピースとリガチャを購入した。マウスピースはバンドレンのB40、リガチャはBGのFLEX。B40、ちょっと野暮ったい音だなあという印象を持っていたのだけど、吹いてみると案外、素直な響きだったし、低音から高音まで音色が安定していたので、買うことにした。

 で、B40を買ったよ、と知り合いのクラリネット吹きに告げたら、「オケの人はB40、吹奏楽の人は5RVを選ぶイメージがある」という話になった。あーなるほどなあ、確かにそうかも。もちろん、一概にそう決めることはできないのだろうけど、倍音成分が強く出る5RVは吹奏楽みたいな環境でもバンドの音の上に飛び抜けて響かせやすく、逆にB40は基音の鳴りが太くて弦楽器との相性がよい感じがする。そしてB40を選んだ僕は、やっぱりオケの人、ということなのかもしれない。

 しかし、別にそれを意識してB40を選んだわけではない。僕の場合はただ単に、広めのオープニングの方が息の通りがいいので、B40にしただけの話だ。ヤマハの4Cもそうだが、狭めのオープニングのマウスピースは、苦手である。もとがフルート吹きだからなのかもしれないけど僕は、息をドバドバ入れたいタイプなのだ。反対に、狭いマッピに硬いリードを合わせて、高い圧力でキューッと吹くっていうのは、苦手である。コントロール性はいいのだろうけど、すごくフラストレーションたまるんだよね。息あまるし。楽器は、気持ちよく吹きたい。それだけ。

 そうは言いつつも、演奏環境によっては、5RVみたいな狭いオープニングのマッピを買い直さないといけないかもしれない。というのは、先だって高校生のバンドでサックスを吹いた時、いつも使っているオープニングの広いマッピを使って、コントロールに苦労したからだ。クラシックの奏者が、セルマーのS80☆みたいな狭いマッピを使う理由が、身に染みて分かった。ああいう環境では、狭いマッピに重いリードっていうのがいいだろう。間違いない。
 だから、楽器ってやっぱり、環境にあわせて選ばなきゃいけないよね。気持ちよく吹けるかどうかも大事だけど、合奏に持ち込んだ時に難しいようでは、やっぱり辛い。
 B40をセットしたYCL-255を、僕がどこかで合奏に使う機会があるかどうかは分からない。でもまあ、まずは試してみるさ。で、ダメだったらその時考えよう。
 B40、いいマッピです。値上がり前に買えてよかった。