笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

アルト・ヴェノーヴァの練習

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 アルトサックスを演奏するのに必要なアンブシュアのトレーニングのために、アルト・ヴェノーヴァを吹いている。購入したのが今年の二月末頃で、それから平均して週に一度くらいの頻度で練習しているだろうか。テナーサックスを持ち出す気分にはなれないが、ヴェノーヴァくらいなら持って出かけてもいいかな、って気分の時に練習する。さすが、カジュアル管楽器を標榜するだけのことはあって、お出かけに持ち出すハードルの低さは抜群だ。いいじゃん、ヴェノーヴァ。
 買ってから三ヶ月くらい経つわけだが、トレーニングの効果は上々で、手に入れた当初よりはかなりまともに演奏できるようになってきた。簡単な調ならブルースぐらいは何とかなる。アルトサックスは近頃さわっていない。中学校の吹奏楽部にに新一年生が入部してきたら、アドバイスするのに使うだろうけど、その時が楽しみだ。
 冬期には気になって仕方なかった結露の問題も、五月の暖かさならあまり気にならない。ただ、全く結露しない訳ではないけれど。連続して30分以上吹き続けると、結露による何かしらの問題が生じる。暦の上での初夏にはいってから、音孔づまりは起こっていないが、分岐管から飛沫が飛んだりすることはあって、コロナがインフルエンザ相当の扱いになったとはいえ、さすがに気持ちのいい現象ではない。飛沫・・・まあ、フルートやサックスでも飛ばないわけじゃないけどね、ヴェノーヴァの飛沫はけっこう豪快な時もあるので、人前で吹くのを考えるとちょっと気にしちゃうな。正面を向いた分岐管から飛沫が噴き出す様は、なかなかに攻撃的だ。

 ちなみに、練習場所は公園。お金を払ってスタジオやボックスにこもるほど、真剣に取り組む楽器ではない。でも、家の中で吹けるほど音の小さな楽器でもない。
 なるべく人の迷惑にならないような時間帯や場所を選んでいるつもりだけど、公園というのはパブリックな場所だから、僕以外の人が全然いない訳じゃない。ランニングや犬の散歩に来ている人がいる。僕がヴェノーヴァを吹いていると、「あれは何だ?」って顔をしながら通り過ぎていくのだけど・・・何だと思われてるんだろうなあ?
 熱心な管楽器愛好家であれば、ヴェノーヴァの事は知っているだろう。でも絶対、知らない人の方が圧倒的に多いよな。管楽器をやっている人だって、シングルリード系じゃない人は知らなくても不思議じゃない。
 想像するに、例えば・・・新しい武器・・・とか? はは、冗談にもならないね。

 あー、やっぱりアルトサックスほしいなあ。ヴェノーヴァのスキルがあがれば上がるほど、アルトサックスほしくなる。アルトなら、テナーよりは持ち出すハードルが低いし、車の中でも吹けるサイズだし、公園で吹いてもあまり怪しまれなさそうだし、ヴェノーヴァよりはできることが多いし。YAS-62、手放すんじゃなかったと、改めて後悔。
 でも、手軽に持ち出せるっていうことのアドバンテージは、やはり大きくて、それはヴェノーヴァならではだと思う。リード楽器は風にも強いしね。フルートも手軽に持ち出せる楽器ではあるけれど、風の日は吹けないもんなあ。まあ、せっかく手に入れたし、しばらくはヴェノーヴァを楽しんでいよう。