笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

神大付属病院


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 副腎の異常について、セカンドオピニオンをもらいに、神大付属病院に行った。
 弟の出産前のケアを母親がここで受けていた時に来たことがあったけど、自分が受診したことはなかった。第一、弟が生まれたのなんて相当昔のことだから、ほとんど記憶はない。だから、初めて行くようなものだ。
 午前中に用事があって出かけ、そのまま来院したので、昼食を摂っていなかった。たぶん院内にレストランか何かあるだろうと思って、どこにも寄らずに病院に向かう。そして、駅の近くの階段から建物に入ろうとすると、生協の食堂があったので、そこで済ませることにした。そうか、病院とはいえここは大学の一部なのかと思って、不思議な気もちになる。野菜炒めと豚汁を食べた。ご飯と小鉢をつけてワンコイン以下。安い。豚汁は薄味。値段には満足したが、味はちょっと物足りない。健康のためには、この方がいいのだろうけど。

 生協と病院は別棟なので、食堂を出てからぐるりとまわりこんで、病院の入り口へ行く。ロビーに入るなり驚く。ものすごい人の数だ。広いロビーなのに、人があふれている。窓口には行列ができている。
 不案内な僕は、人に尋ねながら、紹介状を提出したり、診察券をもらったりした。労災病院の先生には「神大付属は混んでますから、すごく待たされるかもしれません」と脅されていたので覚悟していたのだけど、僕は約束の時間通りに診察室に通された。
 神大付属の先生に問診してもらって分かったのは、この病院で検査をしなおすにしても、同じメニューになるということ。症状を改善するにしても、労災で処方された薬と同じもの一択だということ。色々話し合って、事態を前進させるには薬を飲むしかないという結論に至り、あまり気は進まないのだけど、コートリル錠で治療してみることにした。
「それで、このコートリルを飲んでみて症状が改善しないようなら、また別の病気が疑われるということになります」
 先生はそう仰った。なるほど。
 まずは一ヶ月ということで35日分の薬を出してもらった。これでよくなるといいのだけど。

 医者にばかり頼っているのもなんとなく悔しいので、労災の検査入院を終えて自宅に戻ってから、自分でもできることはトライしてみている。食事内容を見直したり、睡眠時間を調節して最適化してみたり。過剰なカフェイン摂取は副腎に負担をかけると知って、大好きなコーヒーの量も減らした。酒は飲まなくてもなんとも思わないが、コーヒーを減らすのは苦痛だ。けど仕方ない。これで体調が戻る可能性があるなら、やるしかない。
 その効果なのかどうかは分からないが、今週は割と調子がいい。まだ以前のようには動けないし、動いた後はひどく疲れるのだけど、先週よりは改善されていると感じる。
 生活改善と、コートリル。この二つの車輪で一ヶ月、何とかいい方向にもっていきたい。