笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

舌かんじまった・・・。

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 オケの練習に行く日の昼、自宅での食事中に、うっかり舌を噛んでしまった。
 時々噛むんだよなあ、舌。年に一度くらいは噛んでしまう気がする。噛むのは決まって、疲れている時。舌ではなくて、頬の内側を噛んでしまうこともある。口の中がむくむのだろう。噛むと、めっちゃ痛い。そして後日、必ず、口内炎ができる。
 今回はなかなか酷い噛み方をしてしまい、口をゆすぐと、殺人事件の犯人が手を洗ってるのかってぐらい血が出た。ああこれはまた、きっと口内炎ができるんだろうなあ。そう思いながらマウスウォッシュで軽く洗って(消毒のつもり)、練習に向かった。
 口の中の怪我は、血がすぐにとまる。だから練習に影響はなかった。しかし、次の日から噛んだところがズキズキと痛み始め、その翌日には肩と耳まで痛くなるほど酷くなった。べーっと舌を突き出してみると、噛んだところが白くなり、周囲が腫れていびつな形になっている。
 ただ単に痛いだけなら我慢するのだが、食事に差し支えるのと、楽器が吹きづらいのと、しゃべりにくいのが辛くて、薬を使うことにした。
 学生の頃だったか、歯医者で虫歯を治療中に、先生が誤って僕の口の中に傷をつけてしまい、そこをカバーするためにアフタッチという薬をくれた。これが不思議な薬で、患部に張っておくと、口内炎の治りが異常に早く、痛みも軽減される。ステロイド剤が含まれているようだ。僕は、ステロイド剤は使いすぎない方がよいと言われて育った世代で、なんとなくステロイド剤を敬遠する気持ちがあるのだけど、酷い口内炎を放っておくと生活に支障があるので、アフタッチは許容することにしている。
 ただ、パッチタイプのアフタッチは、頬の内側などには使いやすいのだが、舌の裏などには張るのが難しい。こういうところには軟膏タイプの口内炎治療薬が適している。今回は舌をやってしまったので、軟膏タイプを使うことにした。薬局で相談して、出してもらったのは、オルテクサーという薬。

 近所の薬局が買ってきて、患部に軟膏を薄く塗り、しばらく口を動かさないでいると、スーッと痛みがひいてくる。やっぱり不思議だよなあ、この薬。いつもの調子なら、時間をあけつつ三、四度塗れば、二日程度で完治する。薬を塗らずに放置すると、一週間ぐらい苦しみ続けなければいけないのだから、僕の感覚では、即完治に等しい。

 春から慢性疲労症候群の症状が酷くて、どうにも疲れがぬけない。先だって通院した時にドクターと相談して、ついに減薬前の量まで薬の量を増やした。とりあえず日常生活に支障がない程度には体調をたもっている。しかし、楽ではない。そのうち口内炎ができるだろうとは思っていたが、やっぱりこの日がきたか。
 こうなると、立て続けに口の中を噛んで傷つけてしまうこともあるから、しばらくは注意深く過ごすことにしよう。あーしかし、怠いし痛いし、この春はいいことないなあ。何かパーッと、厄落としでもした方がいいだろうか。しんど。