笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

三菱uniの色鉛筆

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 写真の勉強をするのに、妻のトンボ製色鉛筆を借りていたのだけど、やっと自分用に、三菱uniの色鉛筆、No.880を買った。
 学用品グレードの36色である。子どもの頃は、この36色という色数に憧れたものだ。普及品ではあるが、36色の色鉛筆が手元にあるのは、何となく嬉しい。
 この色鉛筆を買うにあたっては、ファーバーカステルホルベインみたいな高級品にしようかと最初は考えていたのだけど、ふと我に返って「別に塗り絵がしたい訳じゃない」と思い直し、昔懐かしのuniを選んだ。にゅーんとゆがんだ色鉛筆がプリントされた缶パッケージのデザイン、これずっと変わらないね。素敵。
 さっそく紙にこすりつけてみると、あれ、案外彩度高め、コントラスト強めだ。何となく、トンボよりも彩度低め、コントラスト弱めのイメージがあったのだけど、そんなに違わないなあ。もちろん、発色の傾向ははっきり違う。僕の記憶の中で、カメラメーカーでたとえて言うなら、トンボはニコン、三菱はキヤノンってイメージだったんだけど、実際にはそこまで違わないようだ。
 ああでもね、昔の言い方で言うところの肌色、うすだいだいは、トンボが濃いめ、三菱が淡めである。このせいで、僕の中でトンボが濃くて三菱が淡いっていう印象が定着したのかもしれないな。

 自分専用の色鉛筆を持つなんて、小学校以来だ。大学の講義で使うために12色を生協で買ったことはあったけど、単位が取れた瞬間使わなくなって、そのうちなくした。自分の楽しみとして、じっくり色鉛筆を使うのなんて、本当に久しぶりだなあ。楽しい。

 僕の娘が、絵を描くのが好きで、時々「一緒に描こう」と誘われる。画材はボールペンだったり鉛筆だったりと色々なのだけど、先だって久々に塗り絵に誘われたので、新しい色鉛筆を持ち出して、ポケモンの塗り絵に付き合った。真っ白なヒトカゲに無心に鉛筆をこすりつけると、頭がスッキリして気持ちが軽くなる。いいね、塗り絵。この感覚、ちょっと座禅とかヨガに似てるかもしれない。塗り絵にハマる大人がいるっていうのも、納得できる。この忘我感、気持ちいい。

 別に塗り絵がしたくて買った訳じゃないのに、結局塗り絵してるのが我ながら可笑しいけど、まあいいや。あまり高くないから、気楽に塗れるしね。いい買い物をした。ありがとう三菱鉛筆。楽しもうと思います。