笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

590 & Co./鉛筆シャープのかわりをもとめて

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 少し前に、コクヨ製「鉛筆シャープ」を買い換えようかと思っている、という記事を書いた。色々悩んだ挙げ句、同じ「鉛筆シャープ」の、消しゴム付きのモデルを買おうかと思っている。まだ買っていないのだけど、しかし、この考えへの着地を決めるまでは随分色々と調べた。
 その、色々調べている中で、どうやら元町に鉛筆とシャープペンシルの専門店があるらしいということが分かった。お店の名前は・・・「黒鉛とその周辺 590 & Co」? なんて読むんだろう、コクエントソノシュウヘン、ごひゃくきゅうじゅう、あんど、こ? 590、ごーきゅーまる、…ご、じゃなくて、こ…く、エン? 名前からしてすでに、だいぶ個性的だなあ。面白そう。

 二月末ごろから体調が思わしくなく、一ヶ月ほどあまり遠出しなかったのだけど、ここ数日やっと調子が上向いてきたので、出かけてみることにした。
 ネット調べてまず、お休みの日が多いことに驚く。グーグル先生の情報によると、月火水の三日休みだ。そして平日は18-22時、土日は13-19時のみの営業と知って、また驚く。ネット販売が中心のお店なのだろうか。先に調べておいてよかった。場所はパルモア病院のすぐ南側。ああ確か、このあたりって万年筆の「Pen and Meesage」さんの近くだ。元町駅北側のエリアは、文具好きの集まるエリアなのかもしれない。

 こういうニッチな専門店って、大好きだ。素人目には全然違いのわからない商品や、そもそも用途の想像すらできない商品がずらっとならんでいる光景って、なんかワクワクする。そして、全く同じに見える別の商品にどんな違いがあるのか、その道具をいつどんな時に使うのか、知りたくてたまらなくなる。そういうお店の人の話を聞くのも好きだ。これは、行かないわけにはいかないぞ。何か、心躍る出会いがあるかもしれない。

 よく晴れた土曜日の午後、自転車でのんびりと出かけた。休日とあって、官公庁街である元町駅北側エリアは人影まばらだ。まばら、というか、ほとんど人影はない。これはきっと、お店も空いてるだろうな、などと思いながらペダルを漕いだ。そして、パルモア病院まで来て自転車を降り、あたりを見渡す。
 あ、見つけた。ちょっとクラシックな雰囲気のマンションらしき建物の入り口に、看板が出ている。これ、マンションだよね? お店なんてあるのか? そう訝ったけど、まあ看板もあるし、間違いはないだろう。そう信じて階段を上る。すると、あった、590 & Co。
 店に入ると、わわ、結構お客さんがいる。いや、結構などというものではない、人が混み合っているところは「すみません、通ります…」と声をかけないと通れないほどだ。かわいらしいサイズのお店であるのも確かだけど、激しく予想を裏切られて、びっくりした。そして、店内にぎっしりとひしめく、鉛筆、鉛筆、また鉛筆。そして消しゴム、それからシャーペン。すごいな、鉛筆ってこんなに種類豊富なんだ。普通に黒芯の鉛筆なのだけど、塗装がカラフルで綺麗。ショーケースの中には、なんだか高級そうなシャーペンだとかが飾られていて、あ、これはカヴェコだ、知ってる知ってる、こういうのはプレゼントに向いてるかもしれない。

 すごいな、まるで鉛筆のテーマパーク。見ているだけでも楽しくて、長居してしまった。で、長居したお詫びとかお礼ってわけじゃないのだけど、コヒノールの芯ホルダーがあまりにもカッコよかったので、つい買ってしまった。