笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

グリーン・マテ茶

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 こうして旅にでることに決まったのだが、この旅は常に「行き当たりばったり」という大まかな方針に従って続けられることになった。アルベルトの兄弟も集まって、マテ茶を一巡り飲むことで、自分の夢をかなえるまでは諦めないことを二人とも確かに約束したことの証とした。

 

モーターサイクルダイアリーズ」 エルネスト・チェ・ゲバラ 棚橋加奈江(訳) 角川文庫

 

 マテ茶を飲み続けている。コーヒーの気分ではないが、暖かい飲み物が欲しい時、マテ茶はちょうどいい。気に入っている。そのマテ茶、ローストしたものの他に、ローストをしないグリーンマテ茶というものがあるらしく、どんなものか気になっていたのだけど、カルディで取り扱いがあったので、買ってみた。
 箱を開けると、おっと、ティーバッグ入りではなく、茶葉だけがどさっと入っている。本来ならば、これをマテ壺に入れて湯を注ぎ、ボンビージャ(マテ茶用の金属製ストロー)で飲むのだろう。でも我が家にはまだ、マテ壺もボンビージャもない。なので、妻に紅茶用のティーバックをもらって茶葉を入れ、それをカップに放り込み、湯を注いでみた。

 グリーンは、まず香りからローストとはちょっと違う。
 ローストは、いかにもローストらしい香ばしい香りがするが、グリーンはそのローストの香りがしない(当たり前)。その代わりに、ちょっと玉露っぽい香りがする。お茶が苦手な僕は、この香りに関してはあまり好きではないかも。
 そして、口に含んでみると、おお、味も違う。マテ茶の味に変わりはないが、ローストよりもずっと鮮やかだ。自然な甘みと喉の奥に感じるコクが深い。そして、ペパーミントのハーブティーににた爽やかさもある。
 いいじゃん、グリーン・マテ茶。おいしい。
 カップに一杯飲み終えると、ミントっぽい爽やかさが口の中に残る。後味もいい。そして、ローストは胃に重たさがちょっと残るのだけど、グリーンにはそれがない。

 グリーンとロースト、どっちがいいかと問われたら、僅差でグリーンだな。ローストはローストで、あの香ばしさがいい。僕はローストも好きだ。けれど、よりマテ茶らしいのは、よく言われるようにグリーンの方だろう。
 どっちにしても、マテ茶、なかなか美味い。こんなに美味いものとは知らなかった。
 さて、僕はまだ砂糖入りのマテ茶を試していない。コーヒーはブラック派なので、マテ茶もノンシュガーでずっと飲んできたけど、一度試してみようかな。でもそれはまた今度。