笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

2024-02-10から1日間の記事一覧

村上春樹は、ジャズである。

サチは毎晩、88個の象牙色と黒の鍵盤の前に座り、おおむね自動的に指を動かす。そのあいだはほかのことは何も考えない。ただ音の響きだけが意識を通り過ぎていく。こちら側の戸口から入ってきて、向こう側の戸口から出ていく。・・・ 「ハナレイ・ベイ」 村上春…

シューベルトのアーティキュレーションとフレージングは不思議。

わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です(あらゆる透明な幽霊の複合体)風景やみんなといつしよにせはしくせはしく明滅しながらいかにもたしかにともりつづける因果交流電燈のひとつの青い照明です(ひかりはたもち その電燈は失…

音の強さと、ピッチコントロール。

遊び相手になってくれている吹奏楽部の中学生(チューバ奏者)から、「強く吹くとピッチが上がって、弱く吹くとピッチが下がっちゃうんですけど、どうすればいいでしょう?」とアドバイスを求められた。キミ、そこに意識がいくとは、中々やるじゃないか。そ…