笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

KIITO 300(キイトサンマルマル)

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 去年、三宮図書館がKIITOに引っ越したので、近頃は本を借りるためによくKIITOへ行く。図書館はKIITOの二階だ。図書館以外に用事はないので、たいていいつも、まっすぐ図書館に行って帰るだけ。でも、他のフロアって何があるんだ? ふと、そんなことに興味が湧いた日があって、思い立ったが吉日、三階と四階をふらふらと探検してみた。

 四階は、デザインか何かの会社のオフィスがあれこれ入居しているようだ。図書館に来たついでに、僕がふらっと入って許される場所ではなさそうな感じである。で、三階。おっと、ここはちょっと雰囲気が違うぞ。なんか、児童館みたいな感じ。ええと、KIITO・・・ZOO(ズー)? いや、ちがうな、数字だ。KIITO 300、キイトサンマルマル、か。

 平日に行ったのだけど、中をのぞきこんでいると、受付カウンターみたいな所に女性のスタッフがいらっしゃるのが見え、何となく、「どうぞお入りください」という空気を感じたので、中に入って「ここは何ですか?」と尋ねた。
 話を聞いてみれば、土日にスペースを解放していて、工作やボードゲームを楽しめるようになっているそうだ。へえ、そんなことができる場所なんだね。料金は無料で、工作も、用意してある廃材を好きなだけ使っていいらしい。へーえ、面白い。

 家に帰ってその話を、図工が大好きな我が家の子どもたちにしてみたら、ぜひ行きたいと言うので、日曜日の午後に連れて行くことにした。
 受付を済ませて中に入ると、工作に使えるテーブルと、大量の廃材があって、廃材は好きなだけ使っていいという。ゴムや布の切れっ端、プラスチックの糸車の軸、そして様々な種類の紙。工作に使える道具も貸してくれる。ハサミものりもペンも、使い放題。こんなに気前よく使わせてもらって大丈夫ですか? って心配になるぐらい子どもたちは使うのだけど、大丈夫らしい。お願いすれば段ボールカッターやカッターナイフも貸してもらえる。
 コロナ対策のために、2時間ずつに時間が区切られていて、その2時間みっちり使ってうちの子たちは工作を楽しんだ。とても楽しかったらしく、「また来たい」と言うので、次の週にも利用させて頂いた。ありがとうございます。
 ボードゲームも面白い。見たことないようなやつが、たくさん置いてあって、こちらも遊びたい放題。知らないボードゲームは、まずルールを理解しなければいけないのがちょっと手間。うちの子たちは、そのルールを正確に理解しようとしないので、ルール通りに遊べていないが、なぜか楽しめているようだった。ドラゴンのやつが気に入ったらしい。ふーん、そうですか・・・。ちゃんとやると、もっと楽しいかもね。

 KIITO 300、とてもいいと思う。でも、神戸市の広報で見たこともないし、KIITOの建物内でも目立つように宣伝されている感じでもないし、知っている人は少ないんじゃないかな。もうちょっと大きな声で宣伝すればいいのにね。