笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

コヒノール5905

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 コヒノール5608は練習用に使うことにしたけど、さて、5905を何につかおうか。
 芯径も軸のサイズ感も、普通の鉛筆と同じような感じなので、子どもに算数を教えたり一緒にお絵かきしたりするのに使っている。先だって、子どもの解いた割り算の答え合わせをしている時に、「これ、赤芯入れたら、丸つけに使えるんじゃん?」と考えた。5905は芯径2.5mmという特殊なサイズだが、2mmの芯も使えるらしい。であれば、2mmの赤芯を買ってきて装填してやれば、赤鉛筆になるってわけだ。
 赤芯はまだ買ってきていないので、そういう使い方はまだしていない。まあそれは、またそのうちに。

 コヒノール5905を使うと、鉛筆を使っていた小学生時代を思い出して懐かしい気持ちになる。書き味がそっくりだ。鉛筆・・・いつまで使っていただろうか。小学校はシャープペンシル禁止だったので、6年生までは使っていたはず。でも、塾ではシャーペン使ってたなあ。それはともかく、小学校を卒業した後には、大学の美術の実習で鉛筆を使う課題があった時以外に、鉛筆を使った記憶はない。ずっとシャーペンかボールペンだ。
 だけど、久しぶりに使ってみて、鉛筆(正確には違うけど)も悪くないなと思った。
 まず、ここまで芯が太いと、軸ブレが全くない。ボールペンではペン先を出し入れする部分のクリアランスのせいで、シャーペンでは芯自体のたわみのせいで、多少軸がブレる感触があるものだが、コヒノール5095にはそれが全くない。極めてソリッドな書き味だ。しかし、それでいて紙へのあたりがやわらかく、カリカリした感じはしない。なかなか優秀な筆記具じゃないか。
 この筆記感は、まさに鉛筆そのものだ。鉛筆は、使う度に削らなければならないのが面倒で、ずーっと使っていなかった。しかし、コヒノールを使ってみて、鉛筆も悪くないと思った(しつこいようだが、鉛筆じゃないんだけどね)。書き味は、とてもいい。
 鉛筆の問題点は、やはりまず、使ったら削らなければならないこと。次に、削ると短くなること。そして、これは僕だけかもしれないが、筆記線が柔らかすぎて、後から読み返す時に、インクに比べると読みづらいこと。

 やっぱりね、鉛筆の線、特に使い込んで先が丸くなった状態で書いた線はね、ちょっと読みにくいな。で、線が太くなってくると、込み入った漢字の細かいところがつぶれちゃうし。これさえなきゃもう、万年筆やめて、鉛筆にシフトしてもいいとさえ思う。

 鉛筆は・・・っていうか、芯ホルダーはやっぱり、丸つけ用だな。丸つけなら、細かいこと書き込むこともないしね。鉛筆みたいに短くなっていかないし、中々いいんじゃないかな。
 ちなみに今までは、ボールペンで丸つけしていた。低摩擦インクのジェットストリームを使っていたけど、調子よく丸つけしていると、ちょっと筆先に重さを感じることもあって、「いい丸つけペンはないかな」なんて思っていたところだし。
 ちなみに、学校の先生がよく使っているプラチナのソフトペンを使ったこともある。あれ・・・僕は、丸つけに向いているとは思わない。結構、筆記抵抗あって、僕は好きじゃなかった。なんだろうな、ペン先が紙の上で、インクの粘りにひっぱられる感触があるのだ。学校の先生がよくやるように、インクを万年筆用のカートリッジに変えてもダメ。万年筆用のインクは乾燥が早く、発色がいいので、オリジナルのインクよりはいいのだけど、その乾きの速さが裏目にでて、すぐペン先がダメになる。僕みたいに時々しか丸つけしないタイプのユーザーには向かない。
 この手のペンで比べると、筆記抵抗が少なくて丸つけが気持ちいいのは、プラチナよりもむしろぺんてるのサインペンだ。しかし、サインペンにも欠点があって、ちょっと線が太い。特にインク切れ間近まで使うと、ペン先がつぶれてきてかなり太くなり、使っていて嫌になることがある。
 筆記具って、難しい。
 でも、赤鉛筆なら、抵抗感はほぼゼロだし、うっかりインクをこすってしまうリスクもない。やっぱ、丸つけ最強筆記具は赤鉛筆な気がしてきた。今度ホームセンターに行ったら、赤芯を買ってこようっと。


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