笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

ランドセル

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 来春、末っ子が就学する。
 日本の習慣として、小学校では通学にランドセルを使う。こんな重くて使いにくい鞄をなぜ? と思うが、ネットで調べると学習院が発祥で、もともとは兵隊の雑嚢だったんだって。なんでそんなもん、令和の時代になってまで使わなあかんねん? と思うが、まあ習慣だし、無理に逆らうほどのことでもないので、今年もランドセルを買いにガーデンズに行った。
 少子化はいよいよ厳しく、ランドセル業界も縮小傾向のようで、去年に比べると売り場面積がぐっと小さくなっていた。我が家の子ども達が愛用しているコクヨ製のランドセルはラインナップから落ちずに頑張っていたから胸をなで下ろしたが、でも、このランドセルってやつも、もうそろそろなくなってもおかしくないね。

 GIGAスクール構想で去年、我が家の子どもにもタブレット端末が学校から配布された。一応、貸与という格好になるらしい。11インチぐらいのタブレットにキーボードが付属しているのだけど、子どもは毎日、このタブレットを持ち運ぶ。学校によって規則は違うようだが、うちの子はランドセルに入れて持ち帰ってくる。ぱっと見た感じではそう大きくも重くもなさそうなのに、教科書なんかと一緒にランドセルに入れると案外重く、そして場所をとる。
 以前、A4のファイルがランドセルに入らないと話題になったことがあったけど、ランドセルメーカーは工夫をこらしていて、今ではちゃんと入るようだ。そして今度は、タブレット端末。今度はどんな工夫が施されるのだろう。ちょっとわくわくしながらガーデンズに行ったけど、特に「これならタブレットラクラク!」みたいな謳い文句も特に見えず、「ちゃんと入るから別にいい」ってスタンスでいるようだ。
 まあね・・・入りますよ。ええ、入ることは入るんですけどね。でも、もうちょっと軽くなりませんかね?

 小学生の荷物は重い。ノートと教科書だけで相当な重さだ。大人が持っても楽ではない。通学している様子を見ていると、一年生の中でも体格の小さな子は、おぼつかない足取りでふらふらしていて、実にあぶなっかしい。
 教科書が重いのは仕方がない。タブレットにそれなりの重量があることも仕方がない。しかし、それを入れて持ち運ぶためのランドセル、これってもうちょっと軽くならない? いや、昔より随分軽いんだろうけどさ、でも、もうひと工夫ほしいよね。軽さを謳っているランドセルはたくさんあるが・・・でもやっぱり重いってば。

 僕は、教科書やノートが紙であることには、賛成派の方である。だから、ここは軽量化できない。タブレットも、配布されているものは重量級だとは思えない。とすると、軽く出来るのはランドセル自体ぐらいしかないような気がするのだが、どうだろう。これ、皮じゃなくて帆布で作っちゃだめかな? 頑丈さという点では劣るかもしれないが、半値で作って、四年生ぐらいで買い換えるっていう手もあるよ。
 そもそも、一年生と六年生の体格を比較してみれば、サイズのかわらない一つのランドセルを6年間使い続けることに無理があるって分かりそうなものだ。ちなみに僕自身も昔、ランドセルの痛みが激しかったのと体格にあわなかったので、五年生だか六年生だかの時にランドセルをやめてふつうのナイロン製のバックパックにかえた。ナイロン製、いいよ。軽いし、丈夫だし。見た目の高級感はないけどね。でも、機能的に問題はなし。むしろ、ある程度柔軟に形が変わるので、やたらかっちりしているランドセルよりもよほど便利だったと記憶している。軽いしね。

 まあ、もう買ってしまったし、今から「やっぱりナイロンバッグで」と言われても困るから別にいいのだけど、ランドセルメーカーさんには思い切った提案をしてくれることを期待しています。僕にはもう関係のないことではありますが、ぜひ。