笛吹きもぐらは旅をする

笛吹きの、慢性疲労症候群の療養日記。

スターバックス


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Cuando la tarde languidece renacen las sombras, ・・・
 
「Moliendo Cafe」 Jose Manzo perroni
 ラテン・ベスト・コレクション/全音楽譜出版社

 

 コロナウィルスの流行のために、緊急事態宣言が発令された。
 神戸では、あの店もあの店も臨時休業という事態になっている。生活必需品を扱う店は自粛要請の対象ではないというからあまり心配はしていないけど、僕の個人的な事情として、図書館が閉鎖されるのは大変困る。緊急事態宣言が発表された七日の夜に電話して確かめると、とりあえず八日は現状維持で開館しているというから、必要な本の予約をしたり返却期限の迫っている読み終えた本を返してきたりした。
 三宮に出ると、大晦日の午後だってこんなに静かではないというぐらい静かだ。なんだか恐ろしくて、ちょっと鳥肌が立つ。
 本のやりとりをするついでに、どうしてもその日のうちに手をつけたかった書き仕事をするために、図書館へ行く前に北野坂スターバックスに立ち寄った。七日夜の時点では、まだ営業自粛の発表はなかったことをHPで確かめてあったので、多分営業しているだろうと信じて北野坂を上ると、ちゃんと開店していて安心した。しかし、九日からは営業自粛になると、後で知ったのだけど。

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 さすがにお客さんは少ない。というか、ほぼいない。僕はいつも、二階の南側にある小部屋の窓際の席を使うのだけど、おそらくは感染を防ぐために必要な距離をとることと換気が不十分なために閉鎖されていた。仕方なく、普段は使わない北側の大部屋に入り、ポメラを開いた。
 図書館が開くまでの時間を、キーボードに指を走らせながら過ごした。僕は、多い時は週に二、三度はここで書き仕事をしていた。作文しながら、色々な思いが僕の心に去来する。しばらく来れないとなると、不便でもあるし、何となく名残惜しかった。
 北野坂スターバックスは、古い洋館を店舗として利用している。ちょっと特別な感じがするし、天井が高くて開放感があるので、僕はここが好きだ。正直に言うと、スターバックスのコーヒーはローストが深すぎて僕の好みではないのだけど、建物がいいので僕は定期的にここでコーヒーを飲みながら本を読んだり書き仕事をしたりする。客席が適度に離されているのもいい。例えばドトールだと、隣のお客さんとの距離が近すぎて、僕は集中できない。ただし、ドトールのコーヒーの味はすごく好きだ。スターバックスよりは浅めの煎りで、ほの甘いあっさりした味がする。スターバックスもああいうちょっと古くさい味のコーヒーをラインナップしてくれたら、完璧なんだけどな。

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 スターバックスでは、二時間ぐらい過ごした。その間にお客は僕の他に、老紳士がひとり来ただけ。どうか、コロナパニックが収束したら、元通り営業して欲しいと思う。